メルセデス・ベンツ日本は、6月19日、プレミアムSUVの新型「GLE」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて、同日より注文受付を開始したことを発表した。
前身のMクラスが1998年に誕生して以来、同社のプレミアムSUVとしてのポジションを確立してきた同モデル。4代目となる新型には、
・GLEとして初の4気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載した「GLE 300 d 4MATIC」
・静かでスムーズな直列6気筒クリーンディーゼルエンジン搭載の「GLE 400 d 4MATIC スポーツ」
・直列6気筒ガソリンエンジンと「ISG」を搭載した「GLE 450 4MATIC スポーツ」
をラインアップ。
さらに、いずれのモデルに共通する主な特徴としては、
・初の3列シートを全モデル標準装備
・最新の安全運転支援システムを標準装備_
・対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載
の3点が挙げられる。
内外装のデザインを一新したほか、ホイールベースを前モデルより80mm長くするなどにより、居住性と積載性を向上させた同モデル。全車標準装備の3列シート(2人掛け)は可倒式で、フレキシブルなシートアレンジが可能だ。
また、3列シート使用時のラゲッジルームスペースは160リットルで、2,3列目シートを倒すと最大2055リットルまで拡大させることもできる。加えて、トランクスルーで積み込める横幅が72mm拡大されたことで、長尺物もより簡単に積載できるようになっている。
同モデルには、またSクラスと同等の新世代のADAS(安全運転支援システム)も全モデルに採用している。
そのうち、国内初導入となる機能強化として、「アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)」を採用。
これは、対向車線を横切って右折しようとするときに、対向車線を直進してくる車と衝突する危険がある場合、車速10km/h以内であれば自動ブレーキが作動する(*)というもの。
なお、対向車の検知は、フロントの長距離レーダーセンサーとステレオマルチパーパスカメラを使って行われる。
*センターライン(実線、破線、白色、黄色いずれでも可)のある道路で、ドライバーによる進路変更の意思表示があり(ウインカー操作)、かつ車線境界を越えずに車両を停止させることが可能な場合
新型GLEでは、さらに、新型Aクラスで話題となった対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)」を搭載する。
12.3インチの大型ワイドスクリーン2画面を標準装備した同モデルのインフォメントシステムでは、Aクラスなどと同様、「Hi(ハイ), Mercedes(メルセデス)」とキーワードを呼びかけると起動するボイスコントロール機能を持つ。
しかも、人工知能による学習機能を持つため、特定のユーザーに適応する個別対応能力も装備。オーナーなどの声により目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報など多様な制御が音声指示だけで可能となっているのだ。
メーカー希望小売価格は、
GLE 300 d 4MATIC(11月以降納車)が940万円(消費税10%)
GLE 400 d 4MATICスポーツ(8月以降納車)が9月末まで1089万円(消費税8%)、10月以降1109万円(消費税10%)
GLE 450 4MATIC€b0スポーツ(ISG搭載モデル・6月納車可能)が9月末まで1132万円(消費税8%)、10月以降1153万円(消費税10%)
となっている。