メルセデス・ベンツ日本は9月3日、「S 580 4MATIC」、「S 580 4MATIC ロング」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて先行予約の受付を開始すると発表した。
メルセデス・ベンツSクラスは、メルセデスのフラッグシップモデル。先代は2013年に発表され、累計販売台数は世界で50万台を超える。2021年1月に発表された、8年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型Sクラスは「Sensual Purity(官能的純粋)を追求したデザイン」、「人間中心の最新技術」、「安全性の更なる追求」など、「現代に求められるラグジュアリー」を再定義し、その充実を図っている。
今回、その新型Sクラスのラインアップに、V型8気筒エンジンとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を搭載した2モデルを追加。なお、納車は2021年9月以降を予定している。
■パワートレイン
両モデルは、3982ccのV型8気筒ツインターボエンジン「M176」に 48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを採用。エンジン単体の最高出力は503PS(370kW)、最大トルクは700N・m。低中負荷域で気筒休止する機構も備えており、燃費性能にも配慮をしている。
また、エンジンに組み合わされる最高出力20PS(15kW)、最大トルク208N・mを発生する電気モーター「ISG」、「48Vボルト電気システム」などの技術により、効率性、快適性、高性能化を同時に実現。さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現している。
■E-ACTIVE BODY CONTROL
フルアクティブサスペンションのE-ACTIVE BODY CONTROLをオプションで選択することが可能。AIRMATICのシステムをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御することができる。
ロードサーフェススキャンはステレオカメラで前方の路面のアンジュレーションをモニターし、あらかじめダンパーの減衰力を演算して準備する機能で、これによりタイヤへの初期入力から適切に減衰させるとともに、ばね上にその振動を極力伝えずフラットな乗り心地を提供できる。ダイナミックカーブ機能のCURVEでは、コーナリング時のロールによるばね上の傾きを修正し水平になるよう制御する。
また、衝突安全性に寄与する機能も採用されており、側面衝突の可能性があると車両側が判断すると、運転席/助手席のバックレストのサイドサポートに内蔵されたエアクッションが膨張してドアと乗員の間をサポートするだけでなく、E-ACTIVE BODYCONTROLが瞬時に車高をあげ、頑強な構造部分であるサイドシルでも衝撃力を受け止める。
■メーカー希望小売価格(消費税込み)
S 580 4MATIC(ISG 搭載モデル):¥16,110,000(¥14,645,455)
S 580 4MATIC ロング(ISG 搭載モデル):¥19,530,000(¥17,754,546)