MAZDA CX-70(北米仕様)
北米の商品ラインを強化、電動化技術を採用した2列シートミッドサイズSUV
マツダは1月31日(米・現地時間)、北米事業を統括する「マツダノースアメリカンオペレーションズ(Mazda North American Operations)」が新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-70(マツダ シーエックスセブンティ)」を初公開した。
CX-70は、マツダのラージ商品群の第3弾であり、重点市場と位置づける北米市場向けに開発された2列シートクロスオーバーSUV。
マツダらしいひと中心の思想による走る歓びと環境安全性能の両立に加えて、マツダノースアメリカンオペレーションズが、主力ターゲットに据える活動的な顧客のライフスタイルと合致するようなデザインと機能性を盛り込み、米国及びカナダで今春の発売を予定している。
このCX-70の導入により、マツダは2列シートミッドサイズSUVセグメントへ新たに参入。需要が堅調なSUVラインアップを拡充しながら、北米に於けるビジネス成長及びブランド向上を図る。
またCX-70は、全グレードがプラグインハイブリッドシステムまたはM Hybrid Boost(48Vマイルドハイブリッドシステム)の電動化技術を採用しており、マツダは、市場ニーズへ適合させながら同地域に於ける電動化を加速させていく構えだ。
そんなCX-70のコンセプトは「Passion Pursuer(情熱の探求者)」。好きなことや興味があることへの挑戦を楽しむ、前向きで活動的な顧客の嗜好に合わせたスポーティなデザインと、ゆとりある実用的な荷室空間の魅力を打ち出した。
鮮やかさと深みを併せ持つインテリアでアクティブなライフスタイルを表現
デザインでは、デザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」にもとづき、生命感を表現。より具体的には、力強い造形の前後バンパー、新デザインの21インチアルミホイール、各所に施された黒色パーツが特徴的なエクステリア。加えて、鮮やかさと深みを併せ持つ赤系色のバーガンディを基調としたインテリアを採用してアクティブなライフスタイルを表現した。
荷室空間には、後方開口部からスイッチ操作で2列目シートを倒すことができる、電気式のリモートフォールド機能を採用。2列目シート折畳み時でもリアの掃き出し口からフラットになる床面や、常備品などを入れる三つの床下収納スペースなど、活動的な顧客をサポートする機能を備えている。
安全性能では、最新の「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)緊急停止支援機能付」を採用。CTSの使用時、手放し運転やドライバーの閉眼や脇見を検出した場合に、ドライバーへの注意喚起を段階的に行う。
注意喚起をしてもドライバーの状態に変化がない場合は、車両の減速・停止を支援し事故時の被害軽減を図る。これらにより、ひとを中心に考えるマツダ独自の高度運転支援技術コンセプト「MAZDA CO-PILOT CONCEPT」に基づき、心と身体を見守る技術で誰もが安全・安心・自由に移動できる社会に貢献する姿勢を示した格好だ。
パワートレインは、3.3L直列6気筒ガソリンエンジン(ターボチャージャー付)にM Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV G3.3」と、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACIV PHEV」の2種類を用意。後輪駆動ベースの新世代アーキテクチャーとの組み合わせにより、意のままにクルマを操る愉しさと優れた環境性能の両立を目指したという。
更にトレーラーの連結をサポートする「トレーラーヒッチビュー」を装備すると共に、5,000lbsのけん引能力、1,500W給電機能など、こちらでも活動的な顧客をサポートする機能を採用。運転だけでなく、人生を共に歩むパートナーとしての機能を充実させた。
アクティブなライフスタイルに妥協することなく、応えてくれるクルマに
そんなMAZDA CX-70についてマツダノースアメリカンオペレーションズ社長兼CEOのトム・ドネリー氏は、「CX-70の素晴らしいパフォーマンスとスタイリングの両立は、マツダの新セグメント参入とラインアップの充実を後押ししする存在です。
当地で成長を続ける2列シートミッドサイズカテゴリーでは、お客さまの購入判断の背景にある感情が大切です。2 列シートSUVに於いて、価値に合うクルマを探しているお客さまに訴求するには、スタイリング、大胆さ、そして力強いイメージが重要です。
CX-70の魅力的な外観と内装は、このセグメントの鋭敏なお客さまが求めるスポーティーなデザインに合致します。また、このセグメントのお客さまは趣味やレジャーを楽しむべく、より大きな荷室空間を持つクルマをお求めになります。
旅行用品、ゴルフクラブ、キャンプ道具など、「CX-70」は充分な荷室空間を備えています。加えて、多様な純正アクセサリで、クルマをお客さま自身のアクティビティやライフスタイルに合わせることもできます。
加えてダイナミックなデザインはマツダの真骨頂であり、CX-70もその例外ではありません。スポーティーな外観と大きな荷室容量は、お客さまのアクティブなライフスタイルに妥協することなく、応えてくれます」と話している。
マツダのクロスオーバー・ファミリーの中で最も自信に満ちた存在に
続いてマツダデザインアメリカのシニアディレクター、土田 康剛氏(つちだ やすたけ)は、「CX-70は、もっとアクティブに生活を楽しみたいというお客さまの志向をもとに開発しています。
そこで大胆なプロポーションとしつつ、週末の小旅行や長距離ドライブ、ちょっとした探検などに十分な荷室空間を確保しました。
そんな2列シートクロスオーバーSUVであるCX-70のデザインコンセプトは、〝Dignified Performance〟です。クルマが動いている時も静止している時も、大胆なプロポーションとボディの造形による映り込みが、ダイナミックな動きを感じさせます。
CX-70では、マツダらしい洗練されたスタイリングはそのままに、スポーティかつ凜とした存在感により、お客さまに愛着を抱いて頂けるデザインを目指しました。
一方でインテリアは、CX-70のダイナミックかつスポーティな性能に合わせつつ、この車両セグメントのお客さまの期待に応えるような品質の良い素材をあしらい、洗練さとクラフトマンシップを表現しています。
新採用となるレッドナッパレザーはスポーティな印象を与えつつ、ステアリングホイール、ダッシュボード、センターコンソール、そしてドアトリムに施された赤のダブルステッチは、インテリアを色鮮やかに見せます。
私たちはCX-70に於いて、快適さと上質さだけでなく、マツダのクロスオーバー・ファミリーの中で最も自信に満ちた存在にしたいと考えたのです。
街中のちょっとしたドライブでも、小旅行の楽しいドライブでも、CX-70のインテリアオプションが皆さまの体験を素晴らしいものにしてくれることでしょう」と説明した。