ステランティス傘下の高級スポーツカーブランドであるマセラティ(Maserati/本部:イタリアモデナ)は5月25日(現地時間)、スーパースポーツカー“MC20”のオープンモデル(スパイダー)「MC20 Cielo(チェロ)」を世界初公開した。
日本での価格は税込3,385万円を予定。同日より、マセラティ正規ディーラーでのオーダーを受け付ける(デリバリー開始は来年初春を予定)。
マセラティ・コルセ(レーシングの意)を指す「MC」、ブランドにとって新時代の幕開けとなった2020年を指す「20」、そしてイタリア語で“空”を指す「チェロ(Cielo)」の名を冠したMC20チェロは、搭載されるV6ネットゥーノ・エンジンと独創的な格納式ガラスルーフにより、スポーツ性とラグジュアリー性が高次元で融合されたMC20のスパイダーモデル。
業界最高レベルの断熱性と開閉速度(わずか12秒)を誇る格納式ガラスルーフ、そしてセンタースクリーンのボタンに触れるだけで、透明から曇った状態へと変化する、高分子分散型液晶(PDLC)技術を用いた最先端のエレクトロクロミック(スマートガラス)ウィンドウの採用などで、クーペタイプの優位性そのままに、広い空の下で運転する悦びや楽しさを追求するモデルとなっていると云う。
なお、マセラティ・イノベーション・ラボで開発された同モデルは、ヴィアーレ・チーロ・メノッティ工場で生産されるクーペタイプ同様、100%メイド・イン・イタリーが保証される。
<MC20チェロの特長>
設計段階から“完璧さ”を目指して開発されたというMC20チェロは、クーペモデルと比べて重量の増加はわずか65kg。圧巻のパワーウェイト比率に加え、カーボンファイバーシャシー(クーペ、スパイダー、将来的に発売される電動バージョンの3モデル共通)により、徹底的なねじれ剛性を確保。
余分なものを削ぎ落とし、全ての要素に機能的な役割を持たせたというデザインには、唯一、サプライズ感を演出するための意匠としてバタフライドアが採用され、カーボンファイバー製のコックピットとフロントホイールを誇示。エレガントかつスポーティなフォルムには、風洞テストでルーフの開閉に関わらず全方向から検証された最先端のエアロダイナミクスも適応されていると云う。
ローンチカラーには、MC20のスポーティなDNAを彷彿とさせるパステルグレーをベースに、虹色のアクアマリン/マイカが光との相互作用で色彩の変化を見せる、新たな3層メタリックカラー「アクアマリーナ」が設定される。
また、MY22からMC20に装備されたパーキングセンサーやリアビューカメラ、ブラインドスポットモニタリングに加えて、同モデルには自動緊急ブレーキ、道路標識情報、新型の360度カメラなど、様々なアクティブ・セーフティシステムを搭載。その他、マセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)マルチメディア・システムとマセラティ・コネクトも搭載される。
さらには、EISAアワードを受賞したMC20クーペの車載オーディオシステムを、スパイダー車内固有の音響・配置ニーズに合わせて最適化した「ハイ・プレミアム ソナス・ファベール(Sonus Faber)」もオプション装備として用意される。
■(マセラティジャパン)MC20 Cielo:https://www.maserati.com/jp/ja/models/mc20-cielo