NEXT MOBILITY

MENU

2019年3月7日【オピニオン】

岩崎正視氏が逝去、元トヨタ自動車副会長

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トヨタ自動車・外観

 

トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男)の元・取締役副会長の岩崎正視氏(いわさき まさみ)が3月1日に老衰のため逝去した。1925年12月27日生・享年94(満93)歳。(坂上 賢治)

 

岩崎氏は神戸経済大学を経てトヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)に入社。購買や経理部門を歩み、副社長や副会長を歴任。中部地域を中心とした財界でも重職を担ってきた。

 

特に自動車業界にとって激動の年となった1995年、前年から続く日米自動車交渉が最終局面を迎えた2月当時、日本自動車工業会・会長であったトヨタ自動車の豊田達郎社長が病に倒れ、岩崎正視トヨタ副会長が急遽、日本自動車工業会会長に就任し、豊田章一郎トヨタ会長と共に日米摩擦の収拾に取り組んだ。

 

また後にサッカーJリーグの名古屋グランパスエイト社長も務めた。連絡先は、トヨタ自動車・トヨタインスティテュート(元秘書部)。告別式は近親者で既に執り行われている。喪主は長男、正氏。

 

その他も含め関連概要は以下の通り

 

1.氏 名:岩崎正視(いわさき まさみ)1925年(大正14年)12月27日生(満93歳)
2.死亡日時:2019年3月1日(金)15:08
3.死 因:老 衰
4.通夜・葬儀:近親者にて執り行われた。
5.喪 主:岩崎正氏 (いわさき ただし 続柄:長男)
6.連 絡 先:トヨタ自動車株式会社 トヨタインスティテュート
7.備 考:香料・供花・供物・弔電は固く辞退。「社葬」「お別れの会」は執り行わない。 

 

主な履歴
学歴:昭和23年9月・神戸経済大学卒業

 

生産累計10万台達成の様子(1947年) 生産累計10万台達成の様子(1947年/昭和22年)

 

アメリカ向け「トヨペット クラウン」の船積み(1958年) アメリカ向け「トヨペット クラウン」の船積み(1958年/昭和33年)

 

トヨタ本館(現 旧本館)(完成当時)(1960年)

トヨタ本館(現 旧本館)(完成当時)(1960年/昭和35年)

 

職歴
昭和23年10月:トヨタ自動車工業株式会社入社
昭和48年07月:トヨタ自動車工業株式会社取締役就任
昭和54年09月:同社常務取締役就任
昭和57年07月:トヨタ自動車株式会社に社名変更
昭和57年09月:同社専務取締役就任
昭和61年09月:同社取締役副社長就任
平成04年09月:同社取締役副会長就任
平成08年06月:同社相談役就任
平成13年07月:同社顧問就任

 

生産累計100万台達成、100万号車ラインオフ式(1962年) 生産累計100万台達成、100万号車ラインオフ式(1962年/昭和37年)

 

生産累計1000万台達成、1000万号車ラインオフ式(1972年) 生産累計1000万台達成、1000万号車ラインオフ式(1972年/昭和47年)

 

「産業技術記念館」完成披露式典(1994年) 「産業技術記念館」完成披露式典(1994年/平成06年)

 

国内生産累計1億台達成、1億台記念号車ラインオフ式(1999年) 国内生産累計1億台達成、1億台記念号車ラインオフ式(1999年/平成11年)

 

現公職・団体職
平成18年12月:学校法人 名城大学 名誉顧問(終身)

 

賞罰
平成08年04月:勲二等旭日重光章

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。