
マークラインズは4月25日、電気自動車の世界販売の約90%をカバーする主要14カ国を対象にグローバル市場における電気自動車の台数情報及び販売動向を分析した2023年3月の電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売月報(商用車を除く、推計値を含む)を掲載した
。
対象国は、中国(中国の販売台数/出荷台数は輸出台数を除く集計値となる)、米国、日本、インド、ドイツ、フランス、ブラジル、英国、韓国、カナダ、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドとなる。
電気自動車(BEV/PHV/FCV)のシェア
主要11カ国とノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧3カ国(計14カ国)に於ける3月の電気自動車販売台数は94.1万台となった。前年同月比は、24.0%増となり、前月比は37.2%増となった。1~3月の累計は217.0万台となり、前年同期比も同様に20.4%増となった。
全パワートレインを含む14カ国の販売台数は555.1万台となり、下記グラフ内では2021年3月に次いで2年ぶりに販売台数の多い月となった。例年3月に販売台数が伸びる傾向がある日本、英国で大幅に増加したことに加えて、2大市場である米国、中国の台数も増加したことが全体の台数増につながった。
全パワートレインに対する電気自動車のシェアは17.0%となり、前月から1ポイント上昇した。HVは0.1ポイント減少し、6.7%のシェアとなった。電気自動車の販売台数も少しずつではあるが、昨年末の水準に戻ってきており、今後の伸びに注目していきたい。
主要メーカーの電気自動車販売台数推移
メーカー別(大手主要メーカー、Tesla、中国系大手電気自動車メーカー)の電気自動車販売台数推移は以下の通り。
3月は、中国での販売台数を大幅に増やしたTeslaがBYDを抜き2022年6月以来の首位。2位は0.1万台の差でBYD、3位にVWグループが続いている。ここでもTeslaの大幅な値下げの影響力が現れる形となった。