マツダは、タイ王国チョンブリ県にあるパワートレイン生産拠点「マツダパワートレインマニュファクチャリング(MPMT)」のエンジン機械加工工場を開所したことを、1月19日に発表した。
同日、MPMTが主催した開所記念式が行われ、マツダの小飼雅道・代表取締役社長兼CEOなどが出席した。
開所にあたって、マツダの小飼社長は「MPMTはマツダがタイで一貫したクルマ造りを実現するために欠かせない重要な生産拠点です。自動車の基幹部品であるエンジンの生産体制が一層強化されたことは、マツダ車をお客様によりタイムリーにお届けすることを意味します。今後も、高品質なクルマ造りに努め、お客様の日常をさらに彩るマツダ車をお届けしていくとともに、自動車産業の発展に貢献できるよう、全力を尽くしてまいります」と祝辞を述べた。
MPMTの向田光伸・社長兼CEOは「この度、エンジン機械加工工場の開所を迎えたことを大変嬉しく思います。これからも、地域に根ざした高品質なクルマ造りと将来の自動車産業をけん引する人財の育成などに取り組み、この地のモノづくりの成長に貢献してまいります」と語った。
マツダは、タイにおける車両・エンジン・トランスミッションの一貫した現地生産体制のさらなる拡充を図るべく、新たに221億円を投じて、エンジン機械加工工場の新設とエンジン組立工場における生産ラインの能力増強などを実施し、MPMTにおけるエンジンの年間生産能力を3万基から10万基に拡大する。
また今後、ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」の量産を開始するとともに、同エンジンを従来の出荷先であるタイに加え、マレーシアとベトナムにあるマツダ車生産拠点に輸出する計画とのことだ。
[MPMT 沿革]
2013年 2月:設立
2015年 1月:「SKYACTIV-Drive」の量産を開始
10月:「SKYACTIV-D 1.5」の量産を開始
2016年 1月:「SKYACTIV-G 1.3」の量産を開始
2018年 1月:エンジン機械加工工場の新設やエンジン組立工場におけるラインの能力増強などにより、エンジン生産能力を年間10万基に拡大