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2025年3月12日【新型車】

LEXUS、新型「RZ」を世界初公開

坂上 賢治

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ステアバイワイヤの採用による新しいドライビングフィールを提案

 

LEXUSは、「RZ」の新型モデルをベルギーの首都ブリュッセルで発表した。2025年秋以降、順次各地域で発売を予定している。

 

LEXUSは、2005年のRX400hを発売。2024年には(HEV・PHEV・BEVを包括した)電動車比率で過去最高の52%に達した。LEXUSでは、これからも市場の多様なニーズに寄り添いながら、BEV、HEV、PHEVなどの電動車の普及を通じカーボンニュートラル社会の実現を目指していくと述べている。

 

 

さて今回のRZでは、BEVシステムを全面刷新し、モーターの高出力化や航続距離の伸長、充電時間の短縮を実現した。またF SPORTに次世代の操舵感覚をもたらす「ステアバイワイヤシステム」を導入した。

 

加えて、プラットフォームを改良することで基本性能を磨き上げ、電動化技術を活かした四輪駆動力システム「DIRECT4」の特性を見直し、自然で気持ちの良い走行フィーリングになるよう腐心した。

 

 

更に前後モーターを高出力化した「RZ550e“F SPORT”」を追加。最大システム出力300kWを発生させることで力強く爽快な走りを実現した。この際、LEXUSとしては初採用となった「インタラクティブマニュアルドライブ(Interactive Manual Drive)」を搭載。加減速時のシフト操作で高揚感を高めるサウンド演出を組み合わせて、新たな操る歓びも提案している。

 

 

エクステリアにはF SPORT用カラーの設定と、空力に寄与する前後スポイラーとホイールを用意。インテリアにはF SPORT専用シートやアルミペダル類を配することでスポーティさを演出している。

 

なおRZと共に過ごす時間をより豊かにするべく「LEXUS Electrified Program(レクサス・エレクトリファイド・プログラム)」も更なる拡充を進めていく。こうしたレクサスブランド専用の充電ステーションは、東京・軽井沢・大阪・名古屋・福岡(4月予定)で既に開設済み。今後は。LEXUSらしいBEVライフに浸れるレクサス・エクスペリエンスも包括し、レクサス販売店への急速充電器の追加設置も加速化させていくとしている。

 

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「RZ」新型モデルの主な特長は以下の通り

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(1)BEVシステムを全面刷新し、基本性能を徹底的に追求
– 高出力化による動力性能の向上とお客様のニーズに寄り添った選択肢の拡大
– お客様の実用性を追求した航続距離の伸長
– 充電システムの見直しによる充電時間の短縮

 

 

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(2)LEXUSならではの走りの味の深化と新しいドライビング体験の提供
– BEV専用プラットフォームの改良と素性の進化による高い運動性能の実現
– LEXUS初となるステアバイワイヤシステムの導入
– ドライバーの意図に忠実な走りを支える新四輪駆動力システム「DIRECT4」の進化
– 走りの楽しさをもたらす「インタラクティブマニュアルドライブ(Interactive Manual Drive)」を新規設定
– 音や振動の発生源を抑制する源流対策にこだわったLEXUS BEVならではの静粛性

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(3)運転する楽しさをもたらすF SPORT独自のデザインを設定
– 空力性能に根差したF SPORT独自のエクステリアデザイン
– お客様のニーズに寄り添うクリーンで開放的な空間を追求
– ステアバイワイヤ用ステアリングホイールの設定など走りを想起させるF SPORT独自のインテリア

 

 

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Lexus International Lexus Electrified 開発責任者 井藤 進矢氏
LEXUSは、電動化技術を磨いてクルマの本質的な走る楽しさや新しい運転体験の提供を目指しています。「トヨタテクニカルセンター下山(TTC-S)」では、厳しい道路環境を模したテストコースでエンジニアやプロドライバーが一体となり、クルマの素性を徹底的に鍛え上げています。

 

加えて今回のRZでは、電動化技術を操作系まで拡げたステアバイワイヤシステムを搭載し、ワインディングでの直感的な操作フィールや低速域での取り回し性を追求しました。また、ソフトウェア技術を用いた「インタラクティブマニュアルドライブ(Interactive Manual Drive)」により、操る楽しさやクルマとの対話ができる体験価値を実現しております。

 

今後も、LEXUSは素性の良いクルマとしてのハードウェアとソフトウェアの融合により、LEXUSならではのドライビング体験に挑戦してまいります。

 

 

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RZ 主要諸元(従来モデル比較)※欧州プロトタイプ値

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車種:RZ550e“F SPORT”
全長:4,805mm(±0)
全幅:1,895mm(±0)
全高:1,635mm(±0)
ホイールベース:2,850mm(±0)
車両重量 ※6 :2,135-2,180kg ※2
タイヤサイズ:20インチ
航続距離:450km ※1 ※2
電費:184Wh/km ※1 ※2
総電力 *5:76.96kWh
急速充電規格:CCS2 ※4
フロントモーター:
 最高出力:167kW[227PS] ※1
 最大トルク:268.6N・m[27.3kgf・m] ※1
リヤモーター:
 最高出力:167kW[227PS] ※1
 最大トルク:268.6N・m[27.3kgf・m] ※1
システム最高出力:300kW[407.8PS] ※1
0-100km/h加速:4.4 ※1

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車種:RZ500e
全長:4,805mm(±0)
全幅:1,895mm(±0)
全高:1,635mm(±0)
ホイールベース:2,850mm(±0)
車両重量 ※6 :2,100-2,155kg ※3
タイヤサイズ:18/20インチ
航続距離:500km ※1 ※3
電費:166Wh/km ※1 ※3
総電力 ※5:76.96kWh
急速充電規格:CCS2 ※4
フロントモーター:
 最高出力:167kW[227PS] ※1
 最大トルク:268.6N・m[27.3kgf・m] ※1
リヤモーター:
 最高出力:167kW[227PS] ※1
 最大トルク:268.6N・m[27.3kgf・m] ※1
システム最高出力:280kW[380.6PS] ※1
0-100km/h加速:4.6 ※1

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車種:RZ350e
全長:4,805mm(±0)
全幅:1,895mm(±0)
全高:1,635mm(±0)
ホイールベース:2,850mm(±0)
車両重量 ※6 :1,995-2,050kg ※3
タイヤサイズ:18/20インチ
航続距離:575km ※1 ※3
電費:144Wh/km ※1 ※3
総電力 ※5:76.96kWh
急速充電規格:CCS2 ※4
フロントモーター:
 最高出力:167kW[227PS] ※1
 最大トルク:268.6N・m[27.3kgf・m] ※1
リヤモーター:
 最高出力: -
 最大トルク: -
システム最高出力:165kW[224.3PS] ※1
0-100km/h加速:7.5 ※1

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※1  欧州向け、開発中の暫定値
※2  欧州向けWLTPモード・20インチタイヤ装着車
※3  欧州向けWLTPモード・18インチタイヤ装着車
※4  欧州向け
※5  測定方法はIEC62660-1に準じる
※6  地域/仕様によって異なる

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プレスリリース全文(車両詳細/1.1MB)

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。