LEXUSは6月5日、イタリア・ミラノで行われたメディア向けイベントを開き、高級車の概念を変えるサイズのヒエラルキーを超えた次世代LEXUSとして「LEXUS LBX( プロトタイプ )」を公開した。
車両の生産は、岩手県金ケ崎町のトヨタ自動車東日本岩手工場( 2012年に7月に関東自動車工業・セントラル自動車・トヨタ自動車東北の3社を統合して誕生して以降、岩手工場でレクサスの生産を手掛けるは今回が初 )。日本国内市場への車両投入時期は2023年の秋以降とされる。
このLBXは、新しいラグジュアリーの価値を提供する車で、車格などの概念を超えて上質なクラスレスコンパクトカーを目指したという。
車台はコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム( GA-B )を刷新。基本素性と電動化技術を鍛え上げたと謳っている。
そのためにスタンスの良い全長4190 × 全幅1825× 全高1560mm( ホイールベース2580mm )の外寸内でダイナミックなプロポーションに仕立て上げた。
フロントマスクはシリーズでの新となる「ユニファイドスピンドル」を持つフロントフェイスに。インテリアは、プレミアムに相応しい、しつらえに拘ったとしている。
その大きな特徴は、多くの顧客に向けてライフスタイルや好みによりマッチする5つの世界観を提案したこと。具体的には、内装色・シート素材・刺繍パターン等をユーザーが選択。約33万通りの組み合わせから唯一無二の1台を作りあげるオーダーメイドシステム「Bespoke Build」を採用している。
搭載エンジンは直列3気筒 1.5リッターエンジン( M15A-FXE )、更にモーター出力を高めたトランスアクスルとバイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせるHEVモデルが設定される。駆動方式はFFモデルとリアモーターを追加した4WDモデルの2種。
なおLBXの車名は「Lexus Breakthrough X( cross )-over」を意味しているという。Lexus International Takumiの尾崎 修一氏は「ドアを閉めた瞬間から感じるクラスを越えた上質さと、自然で素直な走りの性能を追求することでLEXUSであると実感頂けるよう徹底的につくり込みました。
アクセル操作に忠実で小気味よく応答する加速性能、軽快に取り廻せる快適なドライビングポジションと視界性能、カーブを爽快に駆け抜ける旋回特性などラグジュアリーの条件である重厚な上質さと乗る人が笑顔になれるようなLEXUSらしさをご体感頂けると信じています」と話している。
なお今年7月頃に「C-HR」の生産が終わる岩手工場での新型「LBX」の生産台数は月産3500台となる予定( 日本販売予定の1200台を含む )。
新型LBX 主要諸元(プロトタイプ)
全長 4,190mm
全幅 1,825mm
全高 1,560mm
ホイールベース 2,580mm
タイヤサイズ 225/60R17 225/55R18