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2019年5月13日【新型車】

レクサス、RC Fにパフォーマンスパッケージを設定

NEXT MOBILITY編集部

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トヨタ自動車傘下のレクサス(LEXUS)ブランドは、スポーツクーペ「RC F」をマイナーチェンジし、全国のレクサス店を通じて5月13日に発売した。メーカー希望小売価格(税込)は、1,021万0,909円から。

 

 

 

 

“F”は、2007年のIS F発売とともに、「公道からサーキットまでシームレスに走りを楽しめる」という開発テーマの下、レクサスの高性能モデルのラインアップとして誕生し、レクサスのスポーツイメージや、運動性能の進化を牽引。

 

“F”の新たな一歩として今回発売した新型RC Fは、軽量化や空力性能のほか、パワートレーン、タイヤ、サスペンションなど、あらゆる点に改良を加え、常用域での軽快な走りと限界域における優れた操縦安定性を実現していると云う。

 

 

 

 

また、“Performance package”を新たに設定。日本のSUPER GTや米国のデイトナ24時間レースなど、モータースポーツで培った技術を応用し、CFRP(*1)の外装部品やカーボンセラミックブレーキ(*2)、チタンマフラー(*3)などを採用し、さらなる軽量化を実現したほか、加速性能・空力性能も向上させ、より高い次元の運動性能を追求。

 

内装には、専用のインテリアカラーとなるフレアレッドや、専用のオーナメントパネルレッドカーボンを採用した。

 

 

 

 

[RC Fの主な特長]

 

軽量化・空力を中心に改良

 

 

 

 

・運動性能向上を狙い、車両重量の低減を実施。従来型比約20kgの軽量化を実現。

 

・レスポンスに優れたハンドリングと限界領域でのコントロール性向上を目的に、トレッドパターン一本一本のコンパウンド材質までこだわりタイヤを新開発。エンジンマウント、サスペンションメンバーブッシュ、ステアリングラックブッシュなどの剛性を高めた。

 

・エンジン出力や、エアクリーナ-形状変更による吸気性能向上とスロットル制御の改良によりアクセルレスポンスを向上。ディファレンシャルのローギヤ化を図ることで、サーキット走行におけるアクセルでの車両コントロール性を向上させた。

 

・エクステリアでは、フロントスポイラーのコーナーにカナード(*4)形状を取り入れてダウンフォースを向上させたほか、サイドのロッカーモール後端にアンダーカット形状をつくることでリヤタイヤ周辺の乱気流を抑制するなど、空力性能の向上を目的としながら、“F”としての独自性を狙ったデザインとした。また、前後のホイールハウスにエアアウトレットを設け、ホイールハウス内に溜まった空気の圧力を低減している。

 

 

 

 

・エンジントルクを制御し、発進時のタイヤ空転を防ぐローンチコントロールを採用した。

 

 

 

 

[Performance package]

 

サーキットにおける優れた走行性能を象徴するバージョンとして、新たに“Performance package”を設定。日本のSUPER GTや米国のデイトナ24時間レースなど、RC F GT3によるレース参戦のノウハウを応用し、専用の空力パーツを採用したほか、さらなる軽量化や加速性能の向上を実現した。

 

 

 

 

・外装部品にCFRPを用いたカーボンフロントスポイラー(*3)、カーボン大型ロッカーフィン(*3)、カーボンエクステリアパーツ(エンジンフード・ルーフ/*5)を採用したほか、軽量鍛造アルミホイール(マットブラック塗装/*6)、チタンマフラーを装着。さらに専用装備となるカーボンパーテーションブレース、カーボンセラミックブレーキ、カーボンリヤウィング(固定式)を採用し、従来型比約70kgの軽量化を実現した。

 

 

 

 

・リヤディスクローターにフロントと同径の380mmを採用し、さらに高い制動力を追求。レッドブレーキキャリパー(フロント・リヤ)を採用した。

 

 

 

 

・専用のカーボンリヤウィング(固定式)は、標準仕様に採用されているアクティブリヤウィング以上のハイダウンフォースとロードラッグを実現し、高速走行時の安定性と高速域の伸び感を両立した。

 

 

 

 

 

[RC F エンジン主要諸元]

 

<型式、排気量(cc)、最高出力(kW(PS)/r.p.m.)、最大トルク(N・m(kgf・m)/r.p.m.)>

– 2UR-GSE、4,968、354(481)/7,100、535(54.6)/4,800

 

 

[メーカー希望小売価格] (単位:円)

 

<グレード、エンジン、トランスミッション、駆動、価格*(消費税込み)>

– RC F、“Performance package”、2UR-GSE(5.0L V型8気筒)、8-Speed SPDS、2WD(FR)、14,040,000

 

– RC F、“Carbon Exterior package”、2UR-GSE(5.0L V型8気筒)、8-Speed SPDS、2WD(FR)、10,996,364

 

– RC F、2UR-GSE(5.0L V型8気筒)、8-Speed SPDS、2WD(FR)、10,210,909

 

* 北海道地区のみ価格が異なる。リサイクル料金は含まれない。
*1)CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics
*2:“Performance package”に標準設定
*3:“Performance package”に標準設定。“Carbon Exterior package”、標準仕様にオプション設定。
*4:航空機の先尾翼。自動車においては、レーシングカーなどのフロントに装着される空力部品を指す。
*5:“Performance package”、“Carbon Exterior package”に標準設定
*6:“Performance package”に標準設定。“Carbon Exterior package”、標準仕様にディーラーオプション設定。

 

 

 

 

■(LEXUS)RC F:https://lexus.jp/models/rcf/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。