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2023年12月19日【新型車】

LEXUS、新型「UX」シリーズを刷新・発売

坂上 賢治

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全モデルをバッテリーEVとHEVを含む電動車モデル化

 

トヨタ自動車傘下のLEXUSブランドは、新型「UX300h」「UX300e」の国内仕様を12月19日に発表した。UX300hは24年1月上旬頃、UX300eは1月下旬頃の発売を予定している。価格はUX300hが455万9000円から565万7000円、UX300eは650万円から705万円。

 

 

今回刷新されたUXは2018年の発売以降、2023年10月末時点で80以上の国と地域で累計約34万台を販売。電動車販売比率で90%を達成するなどLEXUSブランドで電動車普及を牽引してきた存在だ。今回の発売に際しては、HEV、BEVのみのパワートレイン設定とすることで電動化の流れを加速させた。

 

 

それぞれ発表車種タイプで新型UX300hの方は、安心とゆとりを開発テーマに走りと先進装備などを中心に改良を施した。

 

なかでもHEVモデルは、従来のUX250hのハイブリッドシステムのシステム出力を向上させて車名をUX300hに変更した。対してBEVモデルUX300eは、2023年3月の改良で実現させた航続距離512kmに加え、急速充電時間を約25%短縮。使い勝手の良いBEVへと進化させたという。

 

 

なお両モデル共に、最新の予防安全技術へのシステム進化やコックピットの機能性向上などで、上質な運転体験の提供を更に磨いたとしている。上記を含めた、両モデル共通の深化箇所では、ラジエーターサポートブレース追加やロアバックパネル下端のガゼット追加でドライブフィールを高めた。またボディ制振材・遮音材を適正配置することで、ロードノイズ等を低減させて静粛性も実現している。

 

 

HEVモデルでは、高出力モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせた新たなハイブリッドシステムを介して低燃費(26.3km/L)を実現させている。

 

先進装備では、最新の予防安全技術「Lexus Safety System +」を進化にさせ、液晶メーターを12.3インチに大型化するなどでコックピット廻りを改良。HEVモデルにもエレクトロシフトマチックを導入して操作性の向上を図っている。

 

 

車両改良についてLexus International主査の江本光輝氏は、「UXは、Always ONの考えの下でたゆまぬ改良を進めて来ました。今改良で、カーボンニュートラル社会の実現に向けたLEXUSの電動化を牽引するUXは、全モデルをBEVとHEVを含む電動車モデルライナップとしています。

 

 

お客様に、あらゆるシーンで安心とゆとりをお届けし、UXに乗って、どこへでも、どこまでも乗っていきたいと思って頂けるように、更なる走りの味の深化と先進装備の進化を織り込んでいます。是非、実際にご試乗頂き、安心とゆとりをご体感ください」と話している。

 

 

UX300h 主要諸元
燃費性能(km/L):23.4~26.3
システム最高出力(kW[PS]): 146[199]
エンジン 型式 M20A-FXS
最高出力(kW[PS]/r.p.m.) :112[152]/6,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/r.p.m.): 188[19.2]/4,400~5,200
フロントモーター 型式: 1VM
最高出力(kW[PS]): 83[113]
最大トルク(N・m[kgf・m]): 206[21.0]
リヤモーター型式: 1WM
最高出力(kW[PS]): 30[41]
最大トルク(N・m[kgf・m]): 84[8.6]

 

UX300e 主要諸元
航続距離(km):512
電費(Wh/km):141
電池容量(kWh):72.8
急速充電規格 :CHAdeMO
最高出力(kW[PS]): 150[203]
最大トルク(N・m[kgf・m]): 300[30.5]

 

UX300h
UX300hのエンジン(共通)/M20A-FXS(2.0L 直列4気筒)
UX300hのハイブリッドシステム(共通)/Lexus Hybrid Drive

 

無印仕様/駆動/価格(10%消費税込み)
UX300h 2WD(FF) 4,559,000-
UX300h AWD 4,824,000-

 

グレード/駆動/価格(10%消費税込み)
UX300h “version L” 2WD(FF) 5,392,000-
UX300h “version L” AWD 5,657,000-
UX300h “F SPORT” 2WD(FF) 5,241,000-
UX300h “F SPORT” AWD 5,506,000-
UX300h “version C” 2WD(FF) 4,803,000-
UX300h “version C” AWD 5,068,000-

 

UX300e
グレード/駆動/価格(10%消費税込み)
UX300e “version L” FWD 7,050,000-
UX300e “version C” FWD 6,500,000-

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。