トヨタ自動車傘下のレクサス(LEXUS)ブランドは10月4日、「LS 」を一部改良し、全国のレクサス店を通じて16日に発売すると発表した。価格(消費税10%込)は1094万円から。
LSは、1989年のレクサス創設当時より、ブランドの礎を築いてきたフラッグシップとして、「常にイノベーションの精神を貫き、その時代に新たな技術や価値を提供することで変革を起こすクルマ」と位置付けられたモデル。“Always On(オールウェーズ・オン)”の精神の下、その原点である静粛性と乗り心地、そして独自の乗り味である“Lexus Driving Signature(レクサス・ドライビング・シグネチャー)”が磨かれてきたと云う。
今回の一部改良では、フラッグシップモデルとしての“たゆまぬ進化”を追求。走りの面では、ラジエーターサポートブレースの追加(*1)や、ダイナミック・リア・ステアリング(Dynamic Rear Steering:DRS)のAWD車への設定拡大(*2)など、操縦安定性と上質な乗り心地のさらなる向上を目指し、細部に至るまでのつくり込みが行われた。
また、先進性と利便性をより高める機能・装備も拡充。さらに先進の予防安全技術と高度運転支援技術については、乗員の安全な運転に寄与すべく、運転状況に応じて適切な操作をサポートするプロアクティブドライビングアシスト等の一部機能が強化されている。
*1、2:LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定。
操縦安定性と上質な乗り心地のさらなる向上
・“Lexus Driving Signature”を深化させるべく、ラジエーターサポートブレースを追加(*1)。ボディ剛性を高め、ドライバーの操舵に対する応答性を向上させることで、優れた操縦安定性を実現。
・操舵および旋回時に発生する荷重や路面からの入力を支えるフロント、リヤサスペンションなどの締結に於いて、その工程を高精度化することで締結トルクを高め、締結部位のより高い剛性と、上質な乗り心地の向上に寄与。
・排気管サポートゴム(排気管を支える部品)の角度を見直し、走行中の排気管の振動を抑制することで、より優れた乗り心地を実現。
・後輪転舵角を拡大したDynamic Rear Steering(DRS)をAWD車にも設定拡大(*2)し、高い取り回し性と高速での安心感を実現。また、乗り心地を優先したドライブモードセレクト「コンフォート(Comfort)」モード選択時に、後席乗員が不快に感じにくいよう揺れを抑制する機能を追加した。
*1、2:LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定。
先進の予防安全技術と高度運転支援技術の機能強化
<先進の予防安全技術Lexus Safety System +>
「世界トップレベルの先進安全技術をより早く開発し、より多くのクルマに普及させていくことこそが、モビリティ社会の究極の願いである“交通事故死傷者ゼロ”実現のために重要である」との考えの下、最新の「Lexus Safety System +(レクサス・セーフティ・システム・プラス)」を採用。
■主な性能向上機能
・プロアクティブドライビングアシスト[PDA/*2]:「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行い、歩行者や自転車、駐車車両に近づき過ぎないようにステアリング・ブレーキ操作をサポート。先行車との車間距離が近い時や、前方カーブに対して自車の速度が速い状況では、緩やかに減速支援する。さらに、信号交差点への接近を検出した時には、ウインカー操作に応じて予め減速を支援し、右左折時の操作余裕確保に貢献。車線内を走行時には常時ステアリングをアシスト。幅広い運転状況に応じた適切な操作サポートを通じて、安全運転に寄与する。
・プリクラッシュセーフティ[PCS/*3]:ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたセンサーを採用し、交差点などでの車両や、横断歩行者/自転車との衝突回避を支援。また、ドライバーの脇見運転等をシステムが検知した場合、早いタイミングでドライバーへ警告。ドライバーの反応時間を確保し、衝突回避や被害軽減をサポートする。
<高度運転支援技術 Lexus Teammate>(*4)
高度運転支援技術「Lexus Teammate(レクサス・チームメイト)」の機能「Advanced Drive(アドバンスド・ドライブ:渋滞時支援)」と、「Advanced Park(アドバンスド・パーク:駐車支援)[リモート機能付]」を採用(*5)。
■Advanced Drive(渋滞時支援)の採用
・自動車専用道路での運転に於いて、渋滞時(0km/h~約40km/h)レーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシストの作動中に、ドライバーが前を向いているなど、一定の条件を満たすとシステムが作動し、ドライバーの認知・判断・操作を支援(*6)。渋滞時の疲労軽減を助けることで、より周囲に注意を払った運転を可能とする。
■Advanced Park [リモート機能付](*7)
・並列駐車時の支援を拡大したAdvanced Parkを、HEVモデルのLS500hに加えて、ガソリンモデルのLS500にも標準設定。バック駐車に加え、前向き駐車に対応し、車内からの操作で前向き/バック出庫ができるように。また、HEVモデルのLS500hには、スマートキー携帯時に、車外から専用アプリをインストールしたスマートフォン(以下、スマホ)を操作することで、駐車および出庫が可能なリモート機能を採用。
Advanced Drive(渋滞時支援)支援開始。 Advanced Drive(渋滞時支援)支援終了。
*1:“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定。これまで“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”に設定のLexus Safety System + Aは、Lexus Safety System +に改称されるが、基本機能に変更はない。
*2)PDA:Proactive Driving Assist。
*3)PCS:Pre-Collision System。
*4:Lexus Teammateはトヨタ自動車の登録商標。
*5:LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定。
*6:Advanced Drive(渋滞時支援)は、自動運転システムではないため、過信せず、常に自らの責任で周囲の状況を把握し、いつでも運転操作ができるよう備えること。
*7:LS500h“EXECUTIVE”、“version L”、“F SPORT”、“I package”に標準設定のAdvanced Parkに採用。
先進性と利便性をより高める機能・装備の拡充
・12.3インチフル液晶メーターを採用(*1)。メーターの視認性をよくすることで、ドライバーがより運転に集中することができる空間を追求すると共に、運転支援情報の表示を変更し、使い勝手を向上。
・HEVモデルに、非常時給電システム外部給電アタッチメントを搭載(*2)。
・前後方を記録するドライブレコーダーを標準設定(*3)。
・専用のスマホアプリのインストールで、この機能を有する車両に対してスマホをデジタルキーとして使用可能(*4)に。スマホを携帯していれば画面操作なしでドアのロック、アンロック、エンジンスタートができる。また、所有するデジタルキーに対応した車が複数ある場合でも1台のスマホだけで操作可能。スマホ間でのデジタルキーの受け渡しもできるため、家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも容易に行える。
12.3インチフル液晶メーター。
*1、2、3:LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定。
*4:LS500/LS500h“EXECUTIVE”に標準設定。
[メーカー希望小売価格](消費税10%込/単位:円)
■LS500h
<グレード、エンジン、ハイブリッドシステム/トランスミッション、駆動、価格>
– “EXECUTIVE”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、2WD(FR)、17,100,000
– “EXECUTIVE”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、17,580,000
– “version L”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、2WD(FR)、15,420,000
– “version L”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、15,900,000
– “F SPORT”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、2WD(FR)、13,640,000
– “F SPORT”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、14,120,000
– “I package”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、2WD(FR)、12,400,000
– “I package”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、12,880,000
– “EXECUTIVE Advanced Drive”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、17,990,000
– “version L Advanced Drive”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、16,370,000
■LS500
<グレード、エンジン、ハイブリッドシステム/トランスミッション、駆動、価格>
– “EXECUTIVE”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、2WD(FR)、15,640,000
– “EXECUTIVE”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、AWD、16,120,000
– “version L”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、2WD(FR)、13,960,000
– “version L”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、AWD、14,440,000
– “F SPORT”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、2WD(FR)、12,180,000
– “F SPORT”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、AWD、12,660,000
– “I package”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、2WD(FR)、10,940,000
– “I package”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、AWD、11,420,000
*北海道地区のみ価格が異なる。またリサイクル料金は含まれない。