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2023年10月4日【一部改良】

レクサス、「LS」を一部改良し10/16発売

NEXT MOBILITY編集部

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トヨタ自動車傘下のレクサス(LEXUS)ブランドは10月4日、「LS 」を一部改良し、全国のレクサス店を通じて16日に発売すると発表した。価格(消費税10%込)は1094万円から。

 

LSは、1989年のレクサス創設当時より、ブランドの礎を築いてきたフラッグシップとして、「常にイノベーションの精神を貫き、その時代に新たな技術や価値を提供することで変革を起こすクルマ」と位置付けられたモデル。“Always On(オールウェーズ・オン)”の精神の下、その原点である静粛性と乗り心地、そして独自の乗り味である“Lexus Driving Signature(レクサス・ドライビング・シグネチャー)”が磨かれてきたと云う。

レクサス・ロゴ

今回の一部改良では、フラッグシップモデルとしての“たゆまぬ進化”を追求。走りの面では、ラジエーターサポートブレースの追加(*1)や、ダイナミック・リア・ステアリング(Dynamic Rear Steering:DRS)のAWD車への設定拡大(*2)など、操縦安定性と上質な乗り心地のさらなる向上を目指し、細部に至るまでのつくり込みが行われた。

 

また、先進性と利便性をより高める機能・装備も拡充。さらに先進の予防安全技術と高度運転支援技術については、乗員の安全な運転に寄与すべく、運転状況に応じて適切な操作をサポートするプロアクティブドライビングアシスト等の一部機能が強化されている。

 

*1、2:LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定。

 

 

操縦安定性と上質な乗り心地のさらなる向上

・“Lexus Driving Signature”を深化させるべく、ラジエーターサポートブレースを追加(*1)。ボディ剛性を高め、ドライバーの操舵に対する応答性を向上させることで、優れた操縦安定性を実現。

 

・操舵および旋回時に発生する荷重や路面からの入力を支えるフロント、リヤサスペンションなどの締結に於いて、その工程を高精度化することで締結トルクを高め、締結部位のより高い剛性と、上質な乗り心地の向上に寄与。

 

・排気管サポートゴム(排気管を支える部品)の角度を見直し、走行中の排気管の振動を抑制することで、より優れた乗り心地を実現。

 

・後輪転舵角を拡大したDynamic Rear Steering(DRS)をAWD車にも設定拡大(*2)し、高い取り回し性と高速での安心感を実現。また、乗り心地を優先したドライブモードセレクト「コンフォート(Comfort)」モード選択時に、後席乗員が不快に感じにくいよう揺れを抑制する機能を追加した。

 

 

*1、2:LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定。

 

先進の予防安全技術と高度運転支援技術の機能強化

<先進の予防安全技術Lexus Safety System +>

「世界トップレベルの先進安全技術をより早く開発し、より多くのクルマに普及させていくことこそが、モビリティ社会の究極の願いである“交通事故死傷者ゼロ”実現のために重要である」との考えの下、最新の「Lexus Safety System +(レクサス・セーフティ・システム・プラス)」を採用。

 

■主な性能向上機能

・プロアクティブドライビングアシスト[PDA/*2]:「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行い、歩行者や自転車、駐車車両に近づき過ぎないようにステアリング・ブレーキ操作をサポート。先行車との車間距離が近い時や、前方カーブに対して自車の速度が速い状況では、緩やかに減速支援する。さらに、信号交差点への接近を検出した時には、ウインカー操作に応じて予め減速を支援し、右左折時の操作余裕確保に貢献。車線内を走行時には常時ステアリングをアシスト。幅広い運転状況に応じた適切な操作サポートを通じて、安全運転に寄与する。

 

・プリクラッシュセーフティ[PCS/*3]:ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたセンサーを採用し、交差点などでの車両や、横断歩行者/自転車との衝突回避を支援。また、ドライバーの脇見運転等をシステムが検知した場合、早いタイミングでドライバーへ警告。ドライバーの反応時間を確保し、衝突回避や被害軽減をサポートする。

 

<高度運転支援技術 Lexus Teammate>(*4)

高度運転支援技術「Lexus Teammate(レクサス・チームメイト)」の機能「Advanced Drive(アドバンスド・ドライブ:渋滞時支援)」と、「Advanced Park(アドバンスド・パーク:駐車支援)[リモート機能付]」を採用(*5)。

 

■Advanced Drive(渋滞時支援)の採用

・自動車専用道路での運転に於いて、渋滞時(0km/h~約40km/h)レーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシストの作動中に、ドライバーが前を向いているなど、一定の条件を満たすとシステムが作動し、ドライバーの認知・判断・操作を支援(*6)。渋滞時の疲労軽減を助けることで、より周囲に注意を払った運転を可能とする。

 

■Advanced Park [リモート機能付](*7)

・並列駐車時の支援を拡大したAdvanced Parkを、HEVモデルのLS500hに加えて、ガソリンモデルのLS500にも標準設定。バック駐車に加え、前向き駐車に対応し、車内からの操作で前向き/バック出庫ができるように。また、HEVモデルのLS500hには、スマートキー携帯時に、車外から専用アプリをインストールしたスマートフォン(以下、スマホ)を操作することで、駐車および出庫が可能なリモート機能を採用。

 

Advanced Drive(渋滞時支援)支援開始。 Advanced Drive(渋滞時支援)支援開始。Advanced Drive(渋滞時支援)支援終了。 Advanced Drive(渋滞時支援)支援終了。

 

*1:“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定。これまで“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”に設定のLexus Safety System + Aは、Lexus Safety System +に改称されるが、基本機能に変更はない。

*2)PDA:Proactive Driving Assist。
*3)PCS:Pre-Collision System。
*4:Lexus Teammateはトヨタ自動車の登録商標。
*5:LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定。
*6:Advanced Drive(渋滞時支援)は、自動運転システムではないため、過信せず、常に自らの責任で周囲の状況を把握し、いつでも運転操作ができるよう備えること。
*7:LS500h“EXECUTIVE”、“version L”、“F SPORT”、“I package”に標準設定のAdvanced Parkに採用。

 

先進性と利便性をより高める機能・装備の拡充

・12.3インチフル液晶メーターを採用(*1)。メーターの視認性をよくすることで、ドライバーがより運転に集中することができる空間を追求すると共に、運転支援情報の表示を変更し、使い勝手を向上。

 

・HEVモデルに、非常時給電システム外部給電アタッチメントを搭載(*2)。

 

・前後方を記録するドライブレコーダーを標準設定(*3)。

 

・専用のスマホアプリのインストールで、この機能を有する車両に対してスマホをデジタルキーとして使用可能(*4)に。スマホを携帯していれば画面操作なしでドアのロック、アンロック、エンジンスタートができる。また、所有するデジタルキーに対応した車が複数ある場合でも1台のスマホだけで操作可能。スマホ間でのデジタルキーの受け渡しもできるため、家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも容易に行える。

 

12.3インチフル液晶メーター。 12.3インチフル液晶メーター。

 

*1、2、3:LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定。
*4:LS500/LS500h“EXECUTIVE”に標準設定。

 

 

[メーカー希望小売価格](消費税10%込/単位:円)

 

■LS500h
<グレード、エンジン、ハイブリッドシステム/トランスミッション、駆動、価格>

– “EXECUTIVE”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、2WD(FR)、17,100,000
– “EXECUTIVE”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、17,580,000

 

– “version L”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、2WD(FR)、15,420,000
– “version L”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、15,900,000

 

– “F SPORT”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、2WD(FR)、13,640,000
– “F SPORT”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、14,120,000

 

– “I package”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、2WD(FR)、12,400,000
– “I package”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、12,880,000

 

– “EXECUTIVE Advanced Drive”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、17,990,000

 

– “version L Advanced Drive”、8GR-FXS(3.5L V型6気筒)、Multi Stage Hybrid System、AWD、16,370,000

 

■LS500
<グレード、エンジン、ハイブリッドシステム/トランスミッション、駆動、価格>
– “EXECUTIVE”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、2WD(FR)、15,640,000
– “EXECUTIVE”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、AWD、16,120,000

 

– “version L”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、2WD(FR)、13,960,000
– “version L”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、AWD、14,440,000

 

– “F SPORT”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、2WD(FR)、12,180,000
– “F SPORT”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、AWD、12,660,000

 

– “I package”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、2WD(FR)、10,940,000
– “I package”、V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボ)、Direct Shift-10AT、AWD、11,420,000

 

*北海道地区のみ価格が異なる。またリサイクル料金は含まれない。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。