「LEXUS CONCEPT REVEAL SHOW」で世界初公開したEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」
LEXUSは3月30日、「LEXUS CONCEPT REVEAL SHOW」を通じ、2024年3月に新たな事業拠点を開設すると発表した。
自動車業界は、100年に1度の大変革期を迎え、カーボンニュートラルや持続可能な開発目標(SDGs)への対応などの社会的使命の高まりに加え、顧客のライフスタイルや価値観も想像を超えるスピードで変化し、多様化している。
LEXUSは、2025年までに、10以上のEV、PHV、HV等の電動車を含む、約20車種の新型や改良モデルの投入を予定。2025年には全車種に電動車を設定し、電動車の販売比率がガソリンエンジン車の比率を上回ることを目指す。また、2050年には、全モデルラインアップにおける材料製造、部品製造・車両製造、物流、走行、廃棄・リサイクルの各段階を含めたライフサイクル全体でのカーボンニュートラルの達成を目指している。
2024年3月には、顧客に寄り添った多様性のある魅力的な商品の企画と開発を加速すべく、新たな事業拠点を開設する。開発、デザイン、生産技術、企画に携わるメンバーが一堂に会し、次世代のクルマづくりに一丸となって取り組むとともに、社外パートナーとの共創を促すオープンな環境も実現していくという。
LEXUSブランドの開発、デザイン、生産技術、企画に、携わるメンバーが一堂に会す、新たな事業拠点は、Toyota Technical Center Shimoyama(以下TTCS)に2024年3月に開設される。
世界中での様々なテスト走行に加えて、世界中の多種多様な厳しい走行環境を再現したテストコースで、クルマを「走らせては直す」ことを繰り返し、クルマを鍛え、クルマをつくる人も鍛えていくという。
事業所としては、開発の中心となるLEXUS棟と、社外ビジネスパートナーと共創を図るためのメッセ棟を開設。この2つの施設は、LEXUSに携わる社内外のメンバーが同じ目的を共有し、垣根を越えてオープンでアジャイルな働き方とクルマづくりに挑戦する現場となるとしている。
新施設イメージ(1階 ガレージ)
新施設イメージ(2階 オフィスエリア)
LEXUS棟は、1階をガレージエリア、2階をオフィスエリア、3階をデザインエリアとし、全てのメンバーは1階から3階まで、その時々の働き方に合わせて自由に働く場所を選択できる。またテレワークも合わせて活用することで、ひとり一人の創造力を最大化するオープンな環境を通じた働き方を加速させるとしている。
新施設イメージ(3階 デザインエリア)
メッセ棟は、多くの社外ビジネスパートナーとも様々な価値を生み出す共創の場を提供する。レクサス棟同様に、パートナーともクルマに触れながらコミュニケーションの取れるガレージを備え、協業スペースや多目的ホールを設けることで、多くの人々とオープンなイノベーションを行える空間を目指している。
新施設全景イメージ(左:LEXUS棟 右:メッセ棟)
テストコースに関しては、自然の地形を活かした約75メートルの高低差と多数のカーブが入り組んだ、厳しい走行環境を再現した全長約5.3kmのカントリー路が既に運用開始している。
加えて、これまでの世界各地での様々なテスト走行やレース活動などの経験をもとに、高速評価路や特殊な路面を再現した特性評価路等、世界中の顧客の期待を超えるためにクルマを鍛え上げる多種多様な約10種類のテストコースを今後建設するとしている。