「LEXUS」の新型「LS」
箔一(本社:石川県金沢市、代表取締役社長:浅野 達也)は11月19日、箔装飾が、トヨタ自動車から2020年11月19日(木)に発表される「LEXUS」の新型「LS」のインテリアに採用されたことを発表した。本仕様は、ドアトリム部分の装飾としてプラチナ箔を使用。世界で初めて(※1)、自動車のインテリアに『プラチナ箔』を使用し、伝統的な技法そのままに箔職人が丁寧に仕上げている。
※1 2020年11月現在箔一調べ
プラチナ箔で装飾されたドアトリム
LEXUSの新型LSは、日本のラグジュアリーブランドとして本物の素材にこだわりシンプルで力強いフォルムが特徴。今回、工芸と工業の融合を目指し「プラチナ箔」が採用されている。様々な箔の種類や装飾デザインを提案しながら技術検証を進め、箔の伝統美を最大限に活かしながら品質を担保することに困難を極めたが、長い歳月を経て製品化、発売に至った。
工業製品は同一の意匠・品質で供給することが求められる。一方、伝統工芸の世界では、箔に個性があることに加え、ひとつひとつが職人の手作業によるため、箔の表情や貼り方の違いで、それぞれが一品ものと言える。意匠をはじめ、製品化するにあたり幾つもの議論を重ね、箔一の箔装飾において各工程別に仕様や素材を細かく設定し、検証を繰り返すことで、工業製品の品質と伝統工芸の世界観を融合。今回の内装材としての採用が実現したという。ドアトリム部分は、プラチナ箔を独自のしわ感(素材感)を残しながら貼り、室内空間で職人の手技を感じることができる仕上がりだ。
LSは1989年に発売され、圧倒的な静粛性と快適性への高い評価でLEXUSの礎を築いたフラッグシップモデル。30年以上に渡り歴代モデル累計87万台の販売実績がある。今回発表となった「LEXUS」の新型「LS」は、日本独自の美意識に由来した『Time in Design』という考え方を追求し、この考えを具現化した結果「月の道」という情景をモチーフに内外コーディネートされている。満月の前後数日間だけ見ることができる神秘的な自然現象「月の道」を、プラチナ箔と西陣織で表現。細部に至るまでこだわり抜いて日本の匠の技をインテリアに採用し、職人の手技と最新技術が融合した独創的な空間となった。
モチーフとなった月の道イメージ
■箔一の金沢箔装飾
箔一の建築装飾事業は、金沢箔工芸品のものづくりから始まった。「金沢箔の美しさを日常に」というコンセプトのもと、テーブルを飾る品から空間を彩る建築装飾まで展開。日本だけに留まらず、現在ではヨーロッパを中心とする商業施設の内装でも採用されている。
https://www.hakuichi.co.jp/
■LEXUS 新型LS
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/