トヨタ自動車傘下のレクサス(LEXUS)ブランドは11月9日、新型「LBX」の国内仕様車を発表した。LBXは、同日より注文の受付を開始し、12月下旬頃の発売を予定。価格(消費税10%込)は460万円から。
また、今回の発売を記念して、LBX“Bespoke Build(ビスポーク・ビルド)”を100台限定で抽選販売する。申し込みは、全国のレクサス店で今月9日(木)から21日(火)まで受付ける。
新型「LBX」は、「これまでの高級車の概念を変える、コンパクトサイズながらも走りやデザインも上質であるサイズのヒエラルキーを超えたクルマをつくりたい」とのブランドホルダー豊田氏の想いの下、“本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ”を目指し、開発。
コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム「GA-B」の刷新と共に、基本素性と電動化技術が徹底的に鍛え上げられたほか、“Lexus Driving Signature(レクサス・ドライビング・シグネチャー)”の深化も追求。ドライバーとクルマが一体となり、いつまでも運転していたいと思える操縦性と全ての乗員が自然と笑顔になれるような快適性が追求されていると云う。
デザインでは、コンセプトを“Premium Casual(プレミアム・カジュアル)”とし、コンパクトなボディサイズにとらわれない存在感と上質さを併せ持った、日常でカジュアルに使いたくなるコンパクトクロスオーバーを目指し、新たなレクサスのフロントフェイス「ユニファイドスピンドル」を採用するなど、スタンスの良いダイナミックなプロポーションを実現。
インテリアに於いては、プレミアムに相応しいしつらえに徹底的にこだわり、気負うことなくリラックスしてクルマとの一体感を楽しめる室内空間を目指したデザインが成されていると云う。
グレード体系は、シンプルで洗練されたモダンな空間を演出するLBX“Cool(クール)”、落ち着きと華やかさを両立するLBX“Relax(リラックス)”に加え、オーダーメイドシステムを採用したLBX“Bespoke Build”を設定。さらに、来年1月開催の東京オートサロン2024では、パワートレーンを強化したパフォーマンスモデルの出展も予定されている。
[主な特長]
(1)レクサス・ドライビング・シグネチャーの深化
・専用開発を施したGA-Bプラットフォームの採用により、高い運動性能を実現。
・ドライバーとクルマとの一体感を徹底的に追求したドライビングポジションとパッケージ。
・音や振動の発生源を抑制する源流対策にこだわった高い静粛性。
・走りの素性向上とデザイン性を突きつめた空力性能。
・電動化技術をさらに磨き上げた新開発HEVシステム。
(2)機能的本質や動的性能に根差したプロポーション&上質・存在感のあるデザイン
・新たなレクサスのフロントフェイス「ユニファイドスピンドル」を採用。
・コンパクトなボディサイズにとらわれないタイヤコンシャスでダイナミックなプロポーション。
・低重心でシンプルな塊感を強調するリヤデザイン。
・サイズのヒエラルキーを超えた上質なインテリアデザイン。
・走りの楽しさを最大化させるコックピット。
・居心地の良い室内を彩るアンビエントイルミネーション。
(3)5つの世界観(*1)の提案とオーダーメイドシステム“Bespoke Build”
・多くの人のライフスタイルや好みにマッチする5つの世界観。
・内装色・シート素材・刺繍パターンなど、豊富なバリエーションから唯一無二の1台を作りあげることができるオーダーメイドシステム“Bespoke Build”。
(4)人間中心の考え方に基づいた最新の予防安全機能
・先進の予防安全技術“Lexus Safety System +(レクサス・セーフティ・システム・プラス)”。
・快適な移動を支える“Lexus Teammate(レクサス・チームメイト)”。
・12.3インチフル液晶メーターの採用など運転支援の拡充。
<主要諸元>
– 全長:4,190mm
– 全幅:1,825mm
– 全高:1,545mm*2
– ホイールベース:2,580mm
– 車両重量:1,310kg*3
– パワートレーン:1.5L 直列3気筒
– エンジン最高出力(kW(PS)/r.p.m.):67(91)/5,500
– エンジン最大トルク(N・m(kgf・m)/r.p.m.):120(12.2)/3,800~4,800
– モーター最高出力(kW(PS)/r.p.m.):フロント 69(94)/リヤ 5(6)
– モーター最大トルク(N・m(kgf・m)/r.p.m.):フロント 185(18.9)/リヤ 52(5.3)
– タイヤサイズ:225/60R17 225/55R18
*1:国内仕様にはLBX“Cool”、LBX“Relax”を先行導入。
*2:全高1,560mmはシャークフィンアンテナを含む欧州仕様。
*3:FFモデル。E-Fourは1,390kg。
新型LBXの発売に際し、レクサス・インターナショナル・チーフエンジニアの遠藤邦彦氏は、以下のように述べている。
「新型LBXの車名は“Lexus Breakthrough X(cross)-over”を意味しています。これまでの高級車の概念を変え、『本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ』を目指し開発してまいりました。
いつまでも運転していたくなるクルマ本来の走る楽しさを追求し、ドライバーズシートに座った瞬間から感じるこれからこのクルマを運転するという高揚感。アクセルを踏み込んだ瞬間に感じるドライバーとクルマの一体感。気心知れた相棒と一緒にいるような安心感をご堪能いただけるように、基本素性を徹底的に鍛え上げました。
コンパクトなサイズでありながらも、上質で存在感のあるエモーショナルなプロポーションを聖域なき改善で、一途にこだわりぬき実現しました。レクサスが提案する新しいコンパクトラグジュアリーを是非多くのお客様にご体感いただきたいと思っています」。
[メーカー希望小売価格](10%消費税込/単位:円)
<モデル、エンジン、トランスミッション、駆動、価格(*4)>
– LBX “Cool”、M15A-FXE 直列3気筒、電気式無段変速機、2WD(FF)、4,600,000
– LBX “Cool”、M15A-FXE 直列3気筒、電気式無段変速機、AWD(E-Four)、4,860,000
– LBX “Relax”、M15A-FXE 直列3気筒、電気式無段変速機、2WD(FF)、4,600,000
– LBX “Relax”、M15A-FXE 直列3気筒、電気式無段変速機、AWD(E-Four)、4,860,000
– LBX “Bespoke Build”、M15A-FXE 直列3気筒、電気式無段変速機、2WD(FF)、5,500,000
– LBX “Bespoke Build”、M15A-FXE 直列3気筒、電気式無段変速機、AWD(E-Four)、5,760,000
*4:北海道地区のみ価格が異なる。リサイクル料金は含まれない。
なお、新型LBXは、車両の月額利用料に、自動車保険(任意保険)や自動車税、メンテナンスなど、諸費用を含めた月々の支払でクルマに乗ることができるサブスクリプションサービス「KINTO 」(個人・法人)でも取り扱っている。