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2023年3月30日【新型車】

レクサス、BEV専用モデルの新型「RZ450e」を発売

NEXT MOBILITY編集部

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トヨタ自動車傘下のレクサス(LEXUS)ブランドは3月30日、バッテリー式電動自動車(以下、BEV)専用モデルとなる新型「RZ(RZ450e)」を、同日発売したと発表した。

 

レクサスでは、新型RZの最初の500台を発売記念・特別仕様車の“ファースト・エディション(First Edition)”として販売。通常モデル(Version L)の税込み価格は880万円。ファースト・エディションは940万円となっている。

 

 

2005年、レクサスはラグジュアリー市場に於いて、優れた走行性能と環境性能の両立を追求した「RX400h」を発売。2019年には、ハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)等の電動車の普及を通じ、カーボンニュートラル社会の実現を目指す電動化ビジョン「Lexus Electrified」を発表した。

 

新型RZは、レクサス初のBEV専用モデルとして、電動化技術がもたらすレクサスらしさを走りとデザインで体現。BEVを軸とするブランドへの変革の起点となるモデルになっていると云う。

 

 

具体的には、BEV専用プラットフォーム(e-TNGA)の採用に加え、バッテリーやモーターの最適配置による理想的な慣性諸元や、軽量かつ高剛性なボディを実現させることで、車両の基本性能を大幅に進化。また、電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」の採用などで、より人とクルマが一体となった気持ちの良いドライビングフィールをもたらしている他、ドライバーにクルマの状態変化を自然に伝える音作りを、新たな開発拠点となる「トヨタ・テクニカル・センター下山(Toyota Technical Center Shimoyama)」にて追求。これら作り込みや、走りの味「レクサス・ドライビング・シグネチャー(Lexus Driving Signature)」を進化させていると云う。

 

 

エクステリアデザインでは、BEVならではのシームレスな加速感とトルクフルな躍動感を表現。スピンドルグリルも、内燃機関の冷却などの必要がないBEVの機能的な進化や更なる空力性能向上を目指して、「スピンドルボディ」という塊感のあるボディと一体となった造形に。レクサスの独自性を表現することに挑戦することで、新たなデザインの方向性とBEVらしさを両立した。

 

 

またインテリアデザインでは、SDGsやサステナブルなモビリティを中心に考え、素材や装飾による演出に頼らない、洗練された空間づくりにこだわり、機能的本質を追求したシンプルな設えの中にも、モノづくりの細やかさや上質さを感じられる空間を実現。その他、開放的な空間づくりに寄与するパノラマルーフや、輻射熱ヒーターを含めた空調の協調制御による高効率な暖房システムにより、快適な室内空間が提供されると云う。

 

 

なおレクサスでは、RZ450eの発売に併せて、BEVと共に過ごす時間をより豊かにするためのサービスプログラム「レクサス・エレクトリファイド・プログラム(LEXUS Electrified Program)」の提供を開始する。

 

 

[主な特長]

 

1.電動化技術活用のレクサスならではの乗り味の進化

・ドライバーの意図に忠実な走りを支える新四輪駆動力システム「ダイレクト4(DIRECT4)」。
・BEV専用プラットフォームの採用と素性の進化による高い運動性能の実現。
・レクサスのDNAである静粛性の高い空間と音作りの両立。
走りに貢献する空力性能とBEVならではの先進的なデザイン。
長年HEVで培った技術を活用したBEVシステム。
機能的本質やパフォーマンスに根差したプロポーションと独自性を追求したデザイン。

 

2.独自性を強調するプロポーションと新表現「スピンドルボディ」

・電動化技術がもたらす走りの躍動感を表現したサイド、リヤデザイン。
・BEVらしさを引き立てるエクステリアカラー。
・クリーンで開放的なおもてなし空間。
・走りの楽しさを最大化させるコックピット。
・居心地の良い室内を彩るアンビエントイルミネーションとインテリアカラー。

 

3.先進安全技術とおもてなし機能

・先進の予防安全技術「レクサス・セーフティ・システム・プラス(Lexus Safety System +)」
・快適な移動を支える「レクサス・チームメイト(Lexus Teammate)」
・心地よい空間を支えるおもてなし機能。
・先進技術による新たな機能価値。
・先進性と利便性を高めたマルチメディアシステム。
・安心と快適さを追求した「Gリンク(G-Link)」。

 

DIRECT4の作動イメージ。 DIRECT4の作動イメージ。

 

普通充電システム(左)と急速充電システム(右)。 普通充電システム(左)と急速充電システム(右)。

 

主要諸元

– 全長:4,805mm
– 全幅:1,895mm
– 全高:1,635mm
– ホイールベース:2,850mm
– タイヤサイズ:18/20インチ
– 航続距離:494km(*)
– 電費:147Wh/km(*)
– 総電力:71.4kWh
– 急速充電規格:CHAdeMO
– 最高出力[PS]:フロント150kW[204]/リヤ80kW[109]
– 最大トルク[kgf・m]:フロント266N・m[27.1]/リヤ169N・m[17.2]

*J-WLTCモード・20インチ装着車。

 

[メーカー希望小売価格](消費税10%込み/*)

<グレード、駆動、価格>
– RZ450e “Version L”、AWD、¥8,800,000
– RZ450e “First Edition”、AWD、¥9,400,000

*北海道地区のみ価格が異なる。リサイクル料金は含まれない。

 

 

レクサスは、電動化技術を用いた基本性能の大幅な進化を実現し、レクサスのバッテリーEVならではのドライビング体験やライフスタイルを提供すると共に、カーボンニュートラル社会の実現に貢献すべく、今後も電動車の開発と普及を加速していくとしている。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。