ヤマハ発動機は3月13日、実証実験用電動スクーター「E01 (イーゼロワン)」を用いた原付二種クラスEVの第4期実証実験を日本各地で実施。その参加者を4月8日から全国で募集すると発表した。なお、リース料として月毎に2万円(税込)が必要。利用期間は、7月中の車両受け取りから3カ月間。取次窓口はヤマハスポーツバイク専門店の「YSP」となる。
「E01」は、原付二種クラスのスクーターとしての実用性と都市間の移動に適した走行性能を備える実証実験用電動スクーター。同社では、この「E01」を一般ユーザー向けにリースする実証実験を、2022年から国内でこれまで3回実施してきた他、また事業用バイクとしてのリースやヤマハバイクレンタルにも配備。
EVへの興味・関心の高い層や、日頃、原付二種クラスのコミューターを利用している人を中心に通勤・通学、街乗りに活用してもらうことで、データを取得してきた。
[実証実験の概要]
– 受取期間:2024年7月1日(月)~7月31日(水)
– 利用期間:車両受取日から3カ月間
– 車両:E01 (イーゼロワン)
– 実施エリア:全国
– 貸出窓口:全国のYSP(ヤマハスポーツバイク専門店)
– リース台数:70台
– リース料:月額20,000円(税込み)
<応募について>
– 応募期間:2024年4月8日(月)~5月5日(日)
– 参加条件:満20歳以上、小型限定普通二輪免許(AT限定含む)以上の二輪免許保有、応募者名義のクレジットカード保有、利用開始後のアンケートへの回答(実証実験の詳細および応募ホームページ )
<E01の概要>
– 乗車定員:2名
– 必要免許:小型限定普通二輪免許(AT限定含む)以上
– 寸法:1,930mm×740mm×1,230mm
– シート高:755mm
– 重量:158kg(バッテリー装着)
– 定格出力:0.98kW
– 最高出力:8.1kW/5,000r/min
– 最大トルク:30N・m/1,950r/min
– 原動機種類:交流同期電動機
– バッテリー種類/型式:リチウムイオン電池/ESB5
– 1充電走行距離:104km(60km/h定地走行テスト値)
– 充電時間:約1時間(急速充電 ※)/約5時間(普通充電)/約14時間(ポータブル充電)
※バッテリー保護のため、残量90%で充電が停止する仕様となっているため、充電時間は、残量0%→90%の充電時間。
ヤマハ発動機は、「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」に於いて、2050年までに「スコープ3(主に製品使用時など)」に於けるCO₂排出量を、2010年比で90%削減する目標を掲げていることから、この実証実験を、その目標達成に向けた取り組みの一環として実施。引き続き、原付二種クラスEVの市場受容性をより深く探ると共に、様々な環境で利用されたデータの取得・分析を重ね、次期モデルの開発に役立てていきたいとしている。
※タイトル写真:「E01」海外仕様車。日本仕様とは一部異なる。