米タイヤメーカーのザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(以下グッドイヤー)は、カリフォルニア州ウエストハリウッドに本拠を置く、EV専門の短期リース(サブスクリプションサービス)会社であるBorrow社と共同で、フリート向けコネクテッドカーに独自のタイヤメンテナンス予測サービスを導入し、タイヤの修理と交換時期を予測する実験を行うことを発表。
6月7日に日本法人の日本グッドイヤーが明らかにした。
今回の実験は、リースなどにより企業が複数台の車両を使うフリート需要の伸びと、EV市場の成長に着目するグッドイヤーが、それらに対する新たなサービスの開発を目的としたもの。
グッドイヤーのタイヤに関する専門知識を活用したクラウドベースのプラットフォームをBorrow社のフリート向けEVコネクテッドカーに導入し、車両データと独自のアルゴリズムによってタイヤの修理および交換時期を予測し、自動的にメンテナンスのスケジュール設定をおこなうなどの実験を行う。
実験は、サンフランシスコにあるグッドイヤーのイノベーションラボで実施。最新のモビリティを短期リースで提供しているフリート会社であるBorrow社との共同研究により、今後同社が提供を目指す様々な関連ソリューションのテストを実施する。
グッドイヤー・チーフ・テクノロジー・オフィサー クリス・ヘルセル氏のコメント。
「グッドイヤーは、フリート需要と電気自動車に重点を置き、モビリティの未来を捉えています。今回のBorrow社との共同研究では、消費者向けフリート需要に関わるデジタルサービスソリューションの継続的実験が可能になり、今後、グッドイヤーがこの分野をリードする一助となるでしょう。」
Borrow社創設者およびCEO ロドリゴ・デ・グズマン氏のコメント。
「私たちは、電気自動車の変革と言われるこの時代に、自動車の新しい所有方法を開拓し、お客様に提供できることを大変うれしく思っています。輸送の世界が急速に進化している中で、お客様にとって有益になる変化へのチャレンジに、グッドイヤーとともに挑めることは喜ばしいことです。」