東北株式会社(本社:岩手県陸前高田市 代表取締役:浅間香織)は、取扱車種がEV(電気自動車)のみのレンタカー事業「三陸おもてなしレンタカー」を1月25日、岩手県陸前高田市で開始した。オープンを記念して、地域住民へ向けEV(電気自動車)の理解促進のため、無料試乗会を行っている。
陸前高田市の市民代表として岡本雅之副市長とご家族が試乗し、「静かで加速がスムーズ、電気自動車特有の回生ブレーキも自然で心地よい。」と感想を述べた。また「市内には道の駅など様々な施設が作られているが、交流人口拡大の上ではこれらを回遊してもらうための“足“の確保が重要である。
ここにレンタカー事業所が開設されることを嬉しく思う。多くの人が電気自動車で移動する魅力を知ることで、陸前高田のみならず東北の活性化に繋げたい。」と期待を寄せた。
陸前高田市は東日本大震災で甚大な被害を受け、交通網も大きなダメージを負っており、現在も充実した交通体系が整備されているとは言えない。陸前高田市を訪れる観光客やビジネスマンへ二次交通手段や地域住民の交通課題解決のためレンタカーを提供することで移動の自由度を高め、市内の周遊を図っている。
また、陸前高田市はまちづくり総合計画の基本理念として掲げる「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」の推進が、2015年9月の国連サミットで採択された「誰一人取り残さない」持続可能な社会の実現を目指すSDGs(持続可能な開発目標)の理念に合致していることから、「SDGs未来都市」に県内で初めて選定されている。
全車EV(電気自動車)で事業をスタートしたことは、SDGsを推進する陸前高田市にふさわしい取り組みと言えるだろう。また、EV(電気自動車)は、災害時には市や避難場所等へ非常用電源として開放することで、電源の確保とBCP(事業継続計画)への一助となることも可能だ。