ジャガー・ランドローバー・ジャパン(本社:東京都品川区、代表取締役社長:マグナス・ハンソン/Magnus Hansson)は6月17日の13時、5ドアボディの新型DEFENDER 110(ディフェンダー110)と、DEFENDER 110 SE(ディフェンダー110 SE)の2台を新たなジャパンモデルとして「NEW DEFENDERジャパン・プレミア オンライン」と題したYouTube上のライブ配信イベントで初披露した。(坂上 賢治)
ちなみに実のところジャガー・ランドローバー・ジャパンでは、既に2019年11月に先行予約モデルとして「NEW DEFENDER Launch Edition(ニュー・ディフェンダー・ローンチ・エディション)」の受注販売を実施済みで、この際、3ドアショートホイールベース版のDEFENDER 90とDEFENDER110の計150台が4日で完売している。
今回のライブイベントでは、同社代表取締役社長のマグナス・ハンソン氏によるランドローバーの歴史などを織り交ぜたスピーチにより開幕。その次に登壇した同社マーケティング・広報部ディレクターの若林敬一氏が「新DEFENDERは、ラグビー選手に例えられる迫力とキュートさを兼ね備えた印象を持ち、エクステリアやインテリアの各部に先代から引き継がれたオマージュが添えられているところが外観上の特徴だ」と述べた。
そんな新型DEFENDERと先代モデルとの大きな違いは、この種の従来型車両であたりまえだったラダーフレーム構造を排したことにある。新モデルからは最新鋭の次世代ボディを採用してたいるのだ。具体的には、これまでの常識を覆したアルミニウム素材のモノコック構造によるボディコンストラクション「D7x」に変更。この結果、従来比で3倍のねじり剛性を達成したのにもかかわらず、ホワイトボディ自体の大幅な軽量化も実現した。
車両スペックは、最高出力221kW(300PS)・最大トルク400Nmを絞り出す直列4気筒2.0リッターのINGENIUMガソリンエンジンを搭載。このパワーを7種類のモード(コンフォート、芝生・グラベル・雪、泥地、砂地、エコ、ロック、ウェイド)を備えたトランスミッションとトラクション制御を介してフルタイム駆動で4輪へ伝達する。
そんなDEFENDER 110のサスペンションには(90はオプション設定)、車高を標準高から-40mmから+145mmの範囲で設定できるフレキシブル性を持たせ、対地障害角も世界最高峰のオフローダーとして相応しいものに。最大渡河水深もなんと900mmもの深みをも走行可能とするなど、ヘビーデューティーさでは今回も孤高の存在であることに変わりない。
加えてスタートストップや回生エネルギーの再利用システムの搭載。先進運転支援システム(ADAS)としてのエマージェンシーブレーキやレーンキープアシスト、クルーズコントロール機能、無線通信によるソフトウェアアップデート「SOTA(Software-Over-The-Air)」など最新テクノロジーを搭載している。
もちろん昨今のランドローバー系モデルで、すっかりお馴染みとなった車両フロント部搭載のカメラを介して、まるでボンネットがないかのようにフロント下180度の視角を確保するClearSightグラウンドビューも装備。これでオフロード等の障害物のある路面での移動をテクノロジーを介してサポートする。気になる購入コストは、DEFENDER90が499万円~739万円、DEFENDER 110が589万円~820万円の価格帯となっている。
また同イベントに併せて同社は、ランドローバーブランドの新アンバサダーに2019年のラグビーワールドカップ日本代表として活躍したラグビープレイヤーの稲垣啓太選手を起用することも発表した。
ジャガー・ランドローバー・ジャパンが述べる稲垣啓太選手起用の理由は、ランドローバーは20年以上にわたりグラスルーツからトップリーグに至るまで、あらゆるレベルのラグビー活動をサポートしていること。
ラグビーワールドカップ(RWC)にも2011年からスポンサーを務めていることに加え、困難な状況にも恐れず立ち向かい、迫力ある試合を通して人々に希望と感動を与える稲垣選手の姿が、新たな土地への冒険心や勇気を与え、ランドローバーが掲げる”ABOVE & BEYOND”のブランドの姿勢とも合致するため今回の起用に至ったとしている。
これに対して新ブランド・アンバサダー就任を受けた稲垣選手は「この度、ランドローバーの新ブランド・アンバサダーに就任でき大変光栄です。新型『DEFENDER』の力強さや、このクルマがもたらす探求心は自身のラグビースタイルとも重なり、これからランドローバーと共に更なる高みを目指していきたいです。そしてブランド・アンバサダーとして、多くの方にランドローバーの魅力を伝えていければと思います」との抱負と感想を述べた。
同社はRWC2019日本大会のオフィシャルカー・パートナーとして、予てより車両提供も実施するだけでなく、既に2017年からラグビーの田村優選手ともブランド・アンバサダー契約を結んでおり、今回の稲垣選手の追加起用でラグビーとの関わりをさらに強化していく構えだ。
なお今回のNEW DEFENDER ジャパン・プレミアオンラインには、2019年の日本ツアーで初優勝を果たすなど成長著しいプロゴルファーの原英莉花選手も参加。イベントに華を添えていた。原選手は襟にランドローバーのロゴが入ったトップスウェアを着用し、2020年度のゴルフツアーに挑んでいく。
最後に新型DEFENDERは「NEW DEFENDER PREVIEW TOUR」と題した全国ツアーで今後7月以降、主要都市を巡る全国ツアーを開始する。具体的には、7月に大阪・名古屋・東京の商業施設にて展示が行われる他、全国の正規販売ディーラーネットワークでの車両展示を順次開催していく。
特に2020年8月1日~10日の正規販売ディーラーネットワークでは「NEW LAND ROVER DEFENDERデビューフェア」と題した拠点イベントも行われる。ただし「NEW DEFENDER PREVIEW TOUR」並びに「NEW LAND ROVER DEFENDERデビューフェア」のいずれも、関係スタッフの毎朝の検温、定期的な手洗い・うがい・消毒の実施、マスク着用とソーシャルディスタンスの確保を徹底に実施。新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じた上での開催となる。