116年の足跡を経て、目下10年間の再生計画を練るステランティス傘下の伊・ランチアブランドは、「革新性と時代を超越したデザイン」を足掛かりに野心的なプロジェクトを進めている。
そうした中、ブランドルネッサンスの舞台裏をたどるエピソードとしてプロモーションフィルムの〝エピソード2〟を欧州時間の5月8日、YouTube上で公開した。
このエピソード2は「Shaping the future(未来を形作る)」と題され、ランチアブランドのルカ・ナポリターノCEOが、ブランド再生を目指すチームとカッシーナのルカ・フーソCEOと共に視聴者にランチアPu+Ra HPEを紹介していくものとなっている。
このエピソード2の公開についてルカ・ナポリターノCEOは、「今回のエピソード2では、次の10年間のブランドビジョンを表す〝ランチアPu+Ra HPE〟製作の舞台裏を紹介します。
トリノのランチア・ブランドオフィスがあるセントロ スティーレ ドゥリーニ通りのカッシーナミラノストアで撮影されたこのフィルムでは、ランチアコンセプトカーの製作と開発に重要な役割を果たして来た多くの人々の声と共に、車両のインテリア作りーに際して重要なインスピレーションの源であったカッシーナとのコラボレーションをどう紡いで行ったかについて触れています。
より具体的には、ステランティス・デザイン部門のの責任者兼ランチアブランドのデザイン責任者であるジャン=ピエール・プルエ氏が、時代を超越したデザインのコンセプトを示唆しています。
更に次はステランティスのカラー&マテリアル デザイン担当バイスプレジデントであるロセッラ・グアスコ氏と、ステランティスのカラー&マテリアルイノベーションマネージャーのダニラ・ジョルダーノ氏の会話に移ります。
ランチアPu+Ra HPEは、インテリアでも持続可能である事が求められ、手に触れる素材の70%はリサイクル可能なマテリアルに包まれています。
それはメード・イン・イタリアのウール生地に始まり、全てがランチアの伝統に基づくランチアを再解釈するためのキーワードとなっています。
更に動画はランチア インテリアデザイン責任者のジャンニ・コロネロ氏により、各部の同車の成り立ちを示す象徴的なコンポーネントを詳しく見ていきます。
そのひとつはイタリア人建築家のヴィコ・マジストレッティがカッシーナのためにデザインしたマラルンガアームチェアからヒントを得たフロント シートなどで表現されています。
動画の最後にはランチアPu+Ra HPEの電動ユニットについてプロダクト責任者のパオロ・ロイオタイル氏が語ります。併せて同氏は、乗員をもてなすスマートなオーディオ・気候制御・照明機能である〝エフォートレステクノロジー〟についても語っています。
なおこの一連のエピソードの最後のフィルムは、2024年の新イプシロンの発表に合わせて公開する計画としています」と結んでいる。