ステランティス傘下のランチア( LANCIA / ブランドCEO:ルカ・ナポリターノ )は5月27日( 欧州発 )、来たる2025年5月の市場投入を予定している100%ピュア電動車の新型イプシロンHF( NUOVA YPSILON HF )の市場投入に加え、競技専用車も併せて開発し、ラリーへ本格復帰する計画を明らかにした。
それによるとランチアは、自社ブランドの新型モデル毎にHFバージョンを導入する予定としており、新型イプシロンでは「イプシロン ラリー4HF」でのラリー復帰を宣言した。
そこで同社はイプシロン ラリー4 HFの「LANCIA CORSE HF」のロゴを併せて公開した。それはオリジナルの色彩はそのままに、スピードを表現するために斜めの文字を使ったグラフィックを加え、かつてのロゴを現代風にアレンジしたものとなっている。
ランチアブランドCEOのルカ・ナポリターノ氏は、「我々は、2025年5月に市場投入予定のランチア イプシロンHFの披露と共に、ラリーへの復帰を示すイプシロンラリー4HFを併せてプレビューさせることにしました。
ランチアは、既に多くのファンを獲得しています。それはラリーシーンに於ける数々の栄光の裏付けがあってこそです。そして、その想いは、更なる未来へと引き継がれます。
おそらく今日から、多くのファンやラリー愛好家の心が再び高鳴ることでしょう。ランチアは、ラリーの世界に戻ることを決めました。参戦クラスは純粋な情熱を表し、将来のプロになるという情熱を持ってキャリアをスタートする若いドライバーをフィーチャーしたクラス4を照準に据えており、これは新たなランチアの始まりを告げるものとなります。
ランチアはラリーの世界で最も成功したブランドであり、15回の世界ラリー選手権、3回のコンストラクターズおよび耐久世界選手権、1000ミリア1回、タルガフローリオ2回、カレラパナメリカーナ1回の優勝を誇ります。
ランチア イプシロン ラリー4 HF は、1.2リッター ターボチャージャー付き3気筒4バルブ エンジンを搭載し、212馬力を発生します。5 速機械式トランスミッションと機械式リミテッド スリップ ディファレンシャルを備えた前輪駆動の同モデルは、すべてのラリー愛好家が楽しめる理想的なソリューションであるだけでなく、R4クラスや2輪駆動選手権での勝利を目指すドライバーにとっても格好の候補となるでしょう。
またランチア イプシロンHF は、ラリーに賭ける我々の意気込みを市販車で表現したものです。100%電動で240馬力を発揮するパワーユニットを搭載し、0 から100km/hまでを僅か5.8秒で駆け抜けるイプシロンHF は、幅広のホイールトレッド、鍛え上げたサスペンションなど、栄光の歴史を築いたスーパースポーツマシンにインスピレーションを得て、極限までパフォーマンス能力に拘ったモデルとなっています。このクルマは先の通り2025 5月にデビュー。またこのランチア イプシロンHFに続き、ガンマとデルタにもHFバージョンが登場します」と語っている。