ステランティス傘下のランチア( LANCIA / ブランドCEO:ルカ・ナポリターノ )は5月27日( 欧州発 )、自社ブランドのミドルセグメントを受け持ち、イタリアン エレガンスの世界へのエントリー ステップとなる新型ランチア イプシロン( NUOVA LANCIA YPSILON )の欧州地域に於ける車種ラインナップを発表した。
仕様としては若年層をターゲットとしてスタンダードモデルのイプシロン( YPSILON )、車載装備を充実させたイプシロンLX( YPSILON LX )、カッシーナと共にインテリアの快適性に取り組んだイプシロン エディツィオーネ・カッシーナ( YPSILON EDIZIONE CASSINA )の3つとなる。パワーユニットは、ピュアBEVとマイルド ハイブリッド バージョンの2つ。
BEVに対する市街地を中核とした充電環境は、フリーツームーブチャージ( Free2move Charge )がサポート。道路上または外出先には欧州全域でシンプルな充電ソリューションが用意される。
新型ランチア イプシロンはベルギー、ルクセンブルク、オランダで発売され、その後スペイン、フランス、そして2025年にはドイツでも発売される。そのために欧州の主要70都市に70を超える新ディーラーネットワークが構築される予定だ。また、それ以降は、自社の新車投入戦略計画に沿って、ガンマを2026年に、デルタが2028年に投入される。
ランチアのブランドCEOを務めるルカ・ナポリターノ氏は、新型イプシロンの車種ラインナップの披露に際して、「新型イプシロンは、市街地では機敏に、郊外ではランチアならではの爽快なステアリングレスポンスが愉しめるクルマです。
我々は、このクルマを高次元に仕立て上げるため、電動モーター並びにハイブリッド エンジンの双方のパワーユニットに適合する理想的なコモン モジュラー プラットフォーム (CMP) に取り組みました。その際の開発ポイントは、車内環境の快適さ、空間音質、製造品質、どんな場面でもドライビングが楽しめることの4つです。
車内環境の快適さでは、走行速度や路面状況を問わず、常にリラックスできるよう特別な防音パッケージを開発しました。例えばドアが閉まる際の音質を改善させるべく、ドアハンドルのデザインにも拘り、ボディに波及する反響音にも配慮。防音材の選択に気遣い、ボディーとドアの噛み合わせの精度を高める等の工夫で車室内の静粛性を高めています。
製造品質に関しては、製造スタッフのトレーニング、専用機器の導入、生産ライン自体の改善にも再投資。 ドライビング特性の向上については、車体に係る重量配分とハンドリングを改善するべくベースシャシー比でトレッドを24mm拡大。操舵機構もクラスレスの運転精度を求めて改善を繰り返しました。
また新型イプシロンでは、ドライバー並びに乗員が常に自宅にいるような印象を提供するべく、「リビングルーム( イタリア語でSALA )」をキーワードに徹底的に車室内の造り込みに拘りました。
この「リビングルーム」のコンセプトは徹底されており、更にこのSALAには、オーディオ、空調制御、照明機能を統合したインテリジェント インフォテインメント システムを示すSound Air Light Augmentationの意味合いも込められています。
インストメントパネルには、操作を容易にする180度の視野を持つカメラと前後のセンサー、デュアル スクリーン、このカテゴリで最大のディスプレイ (対角 20.5 インチ)、画面レイアウトをカスタマイズできる10.25インチのデジタル計器パネルが備えられています。
インフォテインメントシステムは、車とドライバーの繋がりを向上させるバーチャルアシスタントのSALA HUBによって補完され、次世代の運転体験を愉しんで頂くためレベル2の自動運転機能も標準搭載しました。
同機能はアダプティブクルーズコントロールとレーンセンタリングの併用で巡航速度と軌道を自動的に調整。時速30〜150kmで起動できるレベル2の自動運転にはストップ&ゴー機能付きの渋滞アシストが含まれており、渋滞に巻き込まれたときに車を自動的に再スタートさせられるなど快適なドライブが実現します。
車載オーディオはランチア在籍の専任サウンド デザイナーによってチューニングされ、エアコンには有害粒子を最大99%除去できる高効率フィルターを搭載したことで快適な車内空間が実現しました。また車内照明では、独自のアンビエント照明機能を介してお好みの車室空間が演出できます。その際、乗員は室内の操作パネルのボタンに軽くタッチするだけす。
パワーユニットでは、156馬力/115kWモーターと51kWhのバッテリーを搭載。WLTP複合サイクルの航続距離で最大403km。100kmあたりの電力消費は14.3~14.6kWhとなり、市街地では500km以上走行でき、急速充電は24分で20%から80%までチャージでき、かつ10分間の充電で100km走行できます。
MHEVバージョンでは、排気量1.2L、3気筒、100馬力(74kW)エンジンと48Vマイルドハイブリッドテクノロジーを搭載。最高速度190km/h、0から100まで9秒で加速すると同時に、WLTPサイクルで103〜104g/kmの低排出量を記録しており、航続距離の25%を電動で走行することができます。
変速機には6速e-DCTオートマチックトランスミッションが装備され、e-Start、e-Parking、e-Queuing、e-Creepingなどの電子機能のサポートにより、ドライバーは自分の運転スタイルに合わせることができます」と述べている。
NEW LANCIA YPSILON BEV
Length:4,08 m
Width:1,76 m
Height]1,44 m
Weight:1.584 kg
Technology:BEV
Segment:Hatchback in segment B Premium
Power unit:Full electric 115 kW/156 cv
Recharging time:DC: 24 minuti (dal 20% all’80%)
Energy Consumption(kWh/100 km):
YPSILON 14,3, YPSILON LX / CASSINA 14,5, LX full opt 14,6km
Autonomy:
YPSILON 403km, YPSILON LX 398km, CASSINA 397km, LX full opt 394km
Electric motor torque:260 Nm
Trunk capacity:309 L
NEW LANCIA YPSILON MHEV
Length:4,08 m
Width:1,76 m
Height:1,44 m
Weight:1.282 kg
Technology:MHEV
Engine Output:74 kW/100 cv
CO2:103g/km*
Top Speed:190 km/h
0 – 100 km/h:9.3”
Fuel Consumption:4,6 l/100 km
Fuel Tank Capacity:44 L
Trunk capacity:352 L