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2019年10月2日【自動車・販売】

パイオニア、サイバーナビのオンデマンド機能を大幅拡張

松下次男

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パイオニア・ロゴ

 

 パイオニアは10月2日、オンデマンドで高画質・高音質なコンテンツが楽しめるカーナビゲーションのカロッツェリア「サイバーナビ」を11月から発売すると発表した。市販カーナビゲーションとして初めてドコモの車内向けインターネット接続サービスに対応し、車内にWi-Fiスポットを構築。車内で家庭環境と同様にユーチューブ(YouTube)やブルーレイレコーダーの映像・録画コンテンツなどが楽しめる全く新しいカーナビゲーションと位置付けた。(佃モビリティ総研・松下 次男)

 

インターネット接続サービス「ドコモ・イン・カー・コネクト」に対応

 

 東京都内で開いた新製品発表会でパイオニアの髙島直人常務執行役員モビリティプロダクトカンパニーCEO(最高経営責任者)は新サイバーナビについて「クルマの中の世界を大きく変える」製品と強調。近年、急速に進むクルマのコネクテッド化に対し「自動車メーカーの取り組みは安全・安心を追求した機能を。我々は車内でのエンターテインメントをより進化させた」とすみ分けが可能との見解を示した。

 

 

今回のカロッツェリア「サイバーナビ」は3年ぶりにフルモデルチェンジした。最大の特徴が車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect(ドコモ・イン・カー・コネクト)」に対応し、付属もしくは別売のネットワークスティックを接続すればドコモの高速データ通信を定額で制限なく利用できることだ。

 

これによりサイバーナビがWi-Fiスポットとして機能、同機の「ストリーミングビデオ」「レコーダーアクセス」などのオンデマンド機能で様々な映像コンテンツが楽しめるほか、同乗者がスマートフォンやタブレットでインターネットを楽しむことが可能だ。「自動地図更新」機能も搭載する。

 

車内にWi-Fiスポット構築。家庭環境と同じエンターテインメントが楽しめる

 

髙島常務執行役員は「カーナビゲーションで直接、ユーチューブが見られるほか、ブルーレイレコーダー(パナソニック、シャープ、東芝などの機種に対応)で録画したドラマやニュースが自宅にいるかのように、楽しめる。見た録画もクルマの中で削減でき、前席と後席で異なる映像・画像が再生できる」と斬新さをアピールした。

 

また、同機の市販化で協業するNTTドコモ法人ビジネス本部の深井秀一コネクテッドカービジネス推進室長はLTE回線を利用したクルマ向けに提供する新しい通信サービス、ドコモ・イン・カー・コネクトについて「オンラインゲームなどデータ通信量の多いコンテンツが安心して楽しめる」と述べるとともに、今後の5G(第5世代移動通信システム)に向け「さらに大容量、高度化へと進化していくだろう」と述べた。

 

 

新発売のサイバーナビはLS(ラージサイズ)メインユニット、200ミリメートル・ワイドメインユニット、2Dメインユニットの3タイプ、8機種を設定。それぞれオープン価格で販売する。ドコモの高速通信サービスは1日500円、30日1500円、365日1200円の3つの利用期間から選択可能で、ネットワークスティックセット(DCモデル)を購入すれば、ドコモの高速通信サービスが1年間無料で使用できる。
自動地図更新機能は、最大3年分の無料バージョンアップが付いており、MapFanスマートメンバーへ新規加入すれとさらに1年延長される。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。