キーレックスの協力を得て、年間10万台の量産拠点を立ちあげへ
KGモーターズは12月6日、広島県東広島市に小型モビリティロボット「mibot(ミボット)」の量産拠点となる工場「Mibot Core Factory(ミボット コア ファクトリー)」を新設した。この工場は2025年秋からmibotの量産を開始する。また併せて自社本社機能も移転させ、主要拠点として運用するという。
このmibotは持続可能な移動を実現するべく開発された手頃な価格の1人乗り小型EVで、製造企業のKGモーターズを担う楠 一成CEOが2022年、ENEOSが実施したイノベーションパートナーズに参加・採択された(関連記事リンク)のが、創業のひとつの契機となった。
その後の2023年から車両開発を続けつつ市場調査を開始。先の2024年8月から生産予定車の予約受付を行ったところ、1ヶ月で1,000台超の受注を獲得。今回は、これに応えるべく、新工場を設立に至った。
なお量産車の組み立てはパートナー企業のキーレックスに委託する。キーレックスは自動車部品の製造事業で100年目を迎える企業(祖業の建築金物の製造から数えて)であり、同社は工場敷地内に専用施設を設けてmibotのホワイトボディ生産を担う。
上記動画では、「Mibot Core Factory」を訪れたキーレックスの藏田亮祐社長が、mibot量産に賭けるビジョンを含め、KGモーターズとの協業に込められた想いやmibotの量産に向けた技術力について説明している。
なおKGモーターズ代表取締役CEOの楠一成氏は、「Mibot Core Factoryは、mibotを生み出す中心的な存在であり、私たちの挑戦と未来を象徴する場所です。この拠点名として表現したCoreには、私たちの情熱と創造力の核となるという意味が込められており、ここからmibotが世界中に広がり、人々の生活をより豊かに変えていくことを目指します。
そうしたなかで当社では、車体開発エンジニア、ソフトウェアエンジニアの他、様々なポジションでの採用も強化。事業拡大に向けての取り組みについても精力的に活動しています。
また工場でのボディ製造はキーレックスへの委託を予定しており、同社は工場敷地内に専用施設を設けてmibotのホワイトボディ生産を担うことになります。これにより設計段階からのサポートを踏まえて信頼性の高い生産体制を構築しています。同協業により生産体制下の効率性を向上させると共に、高品質な製品の安定供給を実現します」と話している。
「Mibot Core Factory」の概要
所在地: 広島県東広島市
名称: Mibot Core Factory
敷地面積: 20,000㎡
建物面積: 3,300㎡
生産能力: 初年度(2025年度)は300台、2026年度には3,000台を目標に生産開始。最大10万台まで拡張可能。
社名:KGモーターズ株式会社
本社所在地:広島県東広島市西大沢2-2-9
代表取締役CEO:楠一成
事業内容: 小型モビリティロボットの製造・販売、MaaS事業
設立: 2022年7月
HP:https://kg-m.jp/