川崎重工は8月30日、北米向けオフロード四輪車の生産能力拡大のため、メキシコ現地法人Kawasaki Motores de México S.A. de C.V.(以下「KMX」)および米国現地法人Kawasaki Motors Manufacturing Corp., U.S.A (以下「KMM」)において、生産設備の新設を決定したと発表した。
北米では主にアウトドアのレクリエーションを目的としたオフロード四輪車の市場拡大が続いており、増加する需要に対応するためKMXとKMMに合計約300億円の設備投資を行う。
KMXでは生産能力を拡充し、2023年度よりオフロード四輪車の生産を開始する予定。さらに、KMMでも2023年3月までに新機種の生産能力を増強する計画だ。
オフロード四輪車に加え、パーソナルウォータークラフト(ジェットスキー®)や汎用ガソリンエンジンなどのコンシューマー製品を生産する北米拠点は、これまでのKMMリンカーン工場、メアリービル工場に、汎用ガソリンエンジンを生産するブーンビル工場(2022年稼働予定)を加え、今回設備を新設するKMXで4つの生産拠点となる。
川崎重工は、今後も成長が期待できる北米市場の事業基盤強化と4拠点の有機的な活用によって、商品とサービスの提供を図るとともに、さらなるKawasakiブランドと顧客満足度の向上に努め、積極的に事業展開を進めてくとしている。
■Kawasaki Motors Manufacturing Corp., U.S.A(KMM) リンカーン工場の概要(MC&Eカンパニー所掌)
所在地:米国 ネブラスカ州 リンカーン市
事業内容:オフロード四輪車、パーソナルウォータークラフトなどの生産
従業員数:1,100名(2021年3月末時点)
■Kawasaki Motores de México S.A. de C.V.(KMX) の概要
所在地:メキシコ国 ヌエボレオン州 サリナスビクトリア市
事業内容:オフロード四輪車の生産(2023年4月時点予定)
従業員数:300名(2023年4月時点予定)