川崎重工は、多用途四輪車MULEシリーズの新機種、「MULE PRO-MX」を、2019年モデルとして、アメリカやカナダなどの北米を中心とした地域で、7月中旬から発売する。
「MULE PRO-MX」は、仕事に、遊びに、ちょうどいいサイズをコンセプトに開発。フラッグシップモデルの「MULE PRO-FX/FXT」、「MULE PRO-DX/DXT」と、コンパクトモデル「MULE SX」の中間のサイズによる、必要十分な積載性と優れた取り回し性が特長だとしている。
また、用途に応じた4つのバリエーションモデル(装備・車体色)が、用意されている。
①STD :シンプルかつ基本的な装備
②EPS :電子制御パワーステアリングとLED補助ヘッドランプを装備
③EPS LE :プラスチックルーフやアルミホイールを装着
④EPS CAMO :カモフラージュ柄
[主な特長]
<エンジン・車体>
①専用設計の水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブエンジン(695cm3)
専用設計のエンジンには、フューエルインジェクションシステムを採用し、CVTトランスミッションに遠心式クラッチを組み合わせた。また、坂道を下る際にエンジンブレーキが効くようCVTトランスミッションを設定した。
②ミドルサイズのシャーシ
フラッグシップモデル同様の思想で設計された専用フレームは、フレーム構造に一定のしなり特性を与え、耐久性と乗り心地に配慮。車体サイズを全長2,795mm、全幅1,525mm、軸間距離2,005mmのミドルサイズとしたことで、最小回転半径は4.2mとなった。
③カーゴベッド
カーゴベッドの最大積載量は317kg、最大牽引力は680kgで、ダンプ機能も備えた。
また、タイダウン用アンカーやパーテーション板設置用のくぼみを設けるなど、積荷を安定して運べる工夫を施した。カーゴベッドの壁上部には、フックポイントとして使えるほかカーゴボックスなどのアクセサリーの装着も可能なスチールパイプを装備している。
<デザイン・装備>
① 屈強な造り込みとタフな性能を具現化したデザイン
外観は、MULEシリーズ共通のタフな性能を具現化したデザイン。床やカーゴベッド底板には、縞鋼板を用い、水や泥が入り込みにくい吸排気レイアウトなど、機能面でも屈強な作りとしたと云う。
②電子制御パワーステアリング
STDを除く3モデルには、車速に応じてアシスト量が可変する電子制御パワーステアリングを装備。低速域では軽く、速度が上がるに連れて重くするなど、車速に合わせて最適なアシストを行う。
③チルトステアリング機能
運転者の体格や好みによってステアリングの角度(高さ)が変更できる。
④収納スペース
ボンネット下に容量9.1リットル、シート下に容量5.3リットルの収納スペースを確保。ダッシュボードには、鍵付きのグローブボックスのほか、小物類を入れるポケットやトレーを合計4ヶ所用意し、ドリンクホルダーを運転席と助手席それぞれに装備した。
[MULE PRO-MXの概要]
商品名:MULE PRO-MX
発売予定:2018年7月中旬
メーカー希望小売価格※ USD 11,999 (EPS)
導入国: 欧州、アメリカ、カナダ
カラー:
<STD>スーパーブラック
<EPS>ティンバーライングリーン、ブライトホワイト
<EPS LE>ファイヤークラッカーレッド
<EPS CAMO>カモフラージュトゥルーティンバーHTCグリーン
※メーカー希望小売価格には、諸経費等を含まれない。価格は参考価格。
※「MULE PRO-MX」は公道および一般交通の用に供する場所では走行不可。また、ナンバープレートを取得もできない。