自動車部品メーカーのジェイテクトは、5月23日〜5月25日に開催された「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」(神奈川県・パシフィコ横浜)に出展。
数多くの展示物の中で、今回特に注目を浴びていたのが、世界初となる動作温度範囲-40℃~85℃ を実現し、大型乗用車のEPS(電動パワーステアリング)化等を可能とする「高耐熱チウムイオンキャパシタ」だ。
1988年に、世界で初めてEPSの開発・量産に成功した実績を持つ同社では、高級サルーンやSUV等の12V車両電源を持つ大型乗用車において、従来の油圧方式からEPS化することを検討。
だが、据え切り時等でEPSの出力不足(電力不足)が生じるため、その問題解決として開発したのが今回展示された「高耐熱チウムイオンキャパシタ」だ。
高出力のリチウムイオンでありながら、独自技術により耐熱性も確保。世界初となる動作温度範囲-40℃~85℃ を実現する。
実験では、実際に熱湯の中にいれたこのキャパシタを熱湯の中に入れ、電動ミニカーを走行させることに成功。
また、サイズのコンパクト化も施すことで、優れた搭載性も実現している。
同社では、現在、このキャパシタの技術を応用した「高耐熱リチウムイオン二次電池」も開発中。
性能維持やサイクル寿命等の試験を行い、実用化を目指している。