JFEエンジニアリングの子会社であるスタンダードケッセル・バウムガルテ社(以下「SBG社」)が、このたびドイツ国ハンブルク市近郊のシュタペルフェルドで世界最大級の廃棄物発電プラントを受注した。JFEエンジニアリングが、11月10日発表した。
今回SBG社が受注したプロジェクトは、主にドイツ国内で廃棄物処理事業やエネルギー供給事業を行うイー・イー・ダブリュー社が計画するもの。SBG社は、プラントの主要設備である炉・ボイラの設計・建設を行う。
このプラントは、1炉で1,080t/日の廃棄物を処理する世界最大級のもので、1時間あたり35,000kWhの電力(一般家庭6万世帯分)を発電するとともに、暖房用の熱源を約2万5千世帯に提供する。
SBG社はこれまで、欧州を中心に約120件の廃棄物発電プラントの建設を行なってきた。こうした実績に加え、高効率発電を実現するボイラ技術や2013年にドイツ国シュプレンベルグで納めた大型炉(960t/日)の実績が高く評価され、今回の受注に至ったとしている。
JFEエンジニアリンググループでは、グループの総合力を結集し、今後も世界各国で廃棄物発電プラントのエンジニアリングを通じて、循環型社会の形成に貢献するとしている。
受注概要
– 発注者:EEW Energy from Waste Stapelfeld GmbH社
– 受注範囲:炉・ボイラ設備一式(据付を含む)
– 処理規模:1,080t/日×1炉
– 発電出力:35,000kW
– 竣工年月:2023年12月(予定)
– 受注金額:約60億円
イー・イー・ダブリュー グループ概要
– 本社:ドイツ国ヘルムシュテット市
– 従業員数:約1,100人
– 事業内容:廃棄物処理事業、エネルギー供給事業