ステランティス（Stellantis）ジャパンは１２月１４日、ジープ（Jeep）の本格オフローダー「ラングラー（Wrangler）」シリーズのハードコアモデル「Wrangler Unlimited Rubicon（ラングラー・アンリミテッド・ルビコン）」に、プラグインハイブリッドモデル（PHEV）を追加し、「Wrangler Unlimited Rubicon 4xe（フォー・バイ・イー）」として12月14日より、全国のジープ正規ディーラーにて受注を開始すると発表した。
メーカー希望小売価格（消費税込）は1030万円。左ハンドルのみの設定となる。
「ラングラー・アンリミテッド・ルビコン 4xe」は、真骨頂であるオフロード性能＋電動パワートレーンの搭載で、オフロード走行のポテンシャルアップとＥＶならではの高効率かつスムーズな走りを両立。以下特徴により、本格オフローダーの新たな可能性を開拓すると云う。
パワートレーン
2ℓ直列4気筒ターボエンジンと2基の電気モーター（P1／P2）に、8速オートマチックトランスミッションを組み合わせたパワートレーンには、350Vのリチウムイオンバッテリーを搭載。
エンジンマウントされたP1モーターは、滑らかにエンジンを始動させることで燃費低減機能を実現している他、バッテリーパックに供給するための電気も生み出している。また、トランスミッション前部に設置され、“バイナリークラッチ”等、2つのクラッチを有するP2モーター（高電圧モータージェネレーター）は、エンジンへの動力伝達の制御や、トランスミッションとの噛み合いを調整することで、ドライバビリティと効率性を向上させている。
3つの走行モード
運転席でのボタン操作により、「HYBRID（ハイブリッド）」「ELECTRIC（エレクトリック）」「e-SAVE（イーセーブ）」の3つの走行モードの選択が可能。
・HYBRIDモード：道路状況やドライバーの操作に応じて、電気モーターとエンジンの作動状況を自動で最適化。バッテリーに電気が十分に蓄えられた状態ではモーター駆動（EV走行）が優先されるが、充電レベルが低下するとガソリンエンジンとモーターを併用したハイブリッド走行モードに切り替わる。
・ELECTRICモード：100%EV走行を行うモード。満充電で、電気のみで約42kmの走行が可能。通常はモーターで駆動するが、充電レベルが最低限になった場合やアクセルペダルを強く踏み込んだ場合にはエンジンが始動する。
・e-SAVEモード：バッテリーの充電レベルを維持するモード。このモードでは、充電レベルが十分な状態でもエンジン主体で走行。さらにタッチパネルモニター内の「ハイブリッド エレクトリック ページ」から、「バッテリー節約」と「バッテリー充電」のいずれかを選択することができる。
本格を名乗るにふさわしいタフネス性能
・発進と同時に最大トルクを発生させる特性をもつ電気モーター。その採用により、例えば大きな石を乗り超えるような場面でもエンジン回転数を上げることなく、巨大なトルクを瞬時に生み出すことができるなど、ラングラーの卓越したオフロード性能がさらに進化。
・家庭用200Vの普通充電に対応。
・回生ブレーキは、4×2走行時には駆動輪である後輪から、4×4走行時には4輪すべての制動エネルギーをバッテリーに供給。さらに、エネルギーの回収を最大化して発電力を高める「Max Regen」機能を作動させることもできる。
・全ての高電圧電子部品に、シーリング加工や防水処理を施工。これにより、ガソリンエンジン車と同等の渡河性能30インチ（76cm）を実現。
・リチウムイオンバッテリーをリアシート下部に配置することで、重量配分を最適化すると共に、外部からの衝撃による損傷リスクを低減。バッテリーに冷却回路を備えることで、常に最適な温度を保持している。
PHEVモデル独自の装い
・エンジンフードとボディサイドのトレイル・レーテッド（TRAIL RATED）バッジ、リアエンブレムのブルーのアクセントカラーなど、差別化が図られた他、インテリアにブルーのステッチを施すことで、特別感を演出。
・ボディカラーには、ブラックC/C、ブライトホワイトC/C、アールC/Cの3色を設定。それぞれのカーラーにはブラックの内装が組み合わされる。
■（Ｊｅｅｐ）Wrangler Unlimited Rubicon 4xe: https://www.jeep-japan.com/wrangler-jl/wrangler-4xe.html