フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)ジャパンは、11年ぶりに全面改良されたJeepブランドの象徴的モデル「ラングラー(Wrangler)」を、11月23日(金)に、全国のジープ正規販売店を通じて発売する。
今回の全面改良では、ラングラーの伝統のスタイリングや独自の世界観を継承し、走破性能、現代のSUVに求められる快適性や安全性、燃費性能を大幅に向上させたと云う。
日本市場に導入するラインアップは、新設計の2ℓターボエンジンを搭載する4ドアの「Unlimited Sport」と、改良型3.6ℓエンジンを搭載する4ドアの「Unlimited Sahara Launch Edition」、ならびに同3.6ℓエンジン搭載の2ドア「Sport」(受注生産)の3グレード。
「Unlimited Sahara Launch Edition」は、通常オプション設定となるレザーシート、フロントシートヒーター、ヒーテッドステアリングホイール、革巻きシフトノブを標準装備した発売記念仕様車となる。
[新型・ラングラーの主な特徴]
<エクステリア>
新型ラングラーのエクステリアは、ヘッドライトの内側が7スロットグリルにまで食い込んだデザインや、台形のフロントフェイシアなど、1955年に誕生した民間用ジープ「CJ-5」の面影を色濃く反映したデザイン。
ヘッドライトおよびフォグライト、テールランプ、デイタイムランニングライトは、全てLED化され、ラングラー史上初のLEDライトが搭載された。
また、ドアパネルやフェンダー、ウインドシールドフレームにはアルミニウムを、スイングゲートの骨格部分や内側パネルにはマグネシウムを用い、車両重量の大幅な軽量化を実現した。加えて、フロントのウインドシールドの傾斜角を5.8度寝かせると共に、アコースティックウインドシールドを採用。空気抵抗や走行ノイズを大幅に低減したと云う。
フリーダムトップは、軽量化や取付けメカニズムの見直し、取り外しを容易に。トップ取り外し箇所のウェザーストリップを二重構造化、ピラーに水抜きのドレーンパイプを組み込むなど雨漏れ防止対策を強化している。
<インテリアおよび、インフォテイメント・システム等>
水平基調のダッシュボードを採用し、エクステリア同様「CJシリーズ」を彷彿させるデザインのインテリアは、ホイールベースの拡大で居住スペースが拡大、後席の背もたれの形状や角度も最適化した。
またドア機構に、乗降時にドアから手を離しても一定の位置でホールドするストッパーを採用。
プッシュボタン・エンジンスターターや、ドアノブに触れるだけで施錠開錠が出来るキーレスEnter’N Go、テレスコピック機能付きのステアリングホイール、フルカラー7インチマルチビューディスプレイなど、ラングラーとして初めてとなる数多くの装備を採用し、利便性や快適性を向上させている。
加えてApple CarPlayやAndroid Auto対応の最新世代Uconnectを、全車搭載。「Sport」と「Unlimited Sport」には7インチの大型ラジオディスプレイを、「Unlimited Sahara Launch Edition」には8.4インチナビゲーションシステムを、各々装備していいる。
<エンジン・駆動系>
パワートレインに、新開発の2ℓ直列4気筒直噴ターボエンジンと、改良型の3.6ℓV型6気筒ペンタスターエンジンの2種類を設定し、START /STOPシステムを装備した。
■2ℓ直列4気筒直噴ターボエンジン
「Unlimited Sport」に搭載される2ℓターボユニットには、ツインスクロール式ターボチャージャーを採用。タービンはシリンダーヘッドに直接取り付けられ、排気ガスの低減と共に耐久性の向上が図られた。なお同ユニットは、レギュラーガソリン仕様となっている。
■改良型3.6ℓV型6気筒ペンタスターエンジン
「Unlimited Sahara Launch Edition」と「Sport」搭載の改良型の3.6ℓユニットには、エンジン回転数と負荷に応じて、インテークバルブのリフト量を2段階に変化させる2ステージバリアブル・インテーク・バルブリフト機構を採用。このエンジンに、8速オートマチックトランスミッションを組み合わせ、従来モデルに比べ燃費が23%向上した。
■4×4システム
従来のパートタイム4x4に加え、ラングラー史上初となるフルタイムオンデマンド4×4システムを全車に採用。
「4H」または「4L」のパートタイムモードに切り替えることで、センターデフのロックが可能。舗装路を含むあらゆる路面、天候状況に応じて駆動力を自動的に前後配分する「4H AUTO」モードが新たに加わった。
なお、最小回転半径は、4ドアモデルで6.2m(従来モデル:7.1m)、2ドアモデルでは5.3m(同6.0m)となっている。
<先進安全装備>
後退時の後方確認を補助するParkviewリアバックアップカメラや、ParkSenseリアパークアシストを全車に標準装備。さらに「Unlimited Sahara Launch Edition」では、フロントパークアシストと、ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクションが標準装備となる。
[新型ジープ・ラングラー メーカー希望小売価格]
<モデル、メーカー希望小売価格/(税抜価格)>
– Sport(2ドア、3.6ℓ、8AT、4×4)、¥4,590,000(¥4,250,000)
– Unlimited Sport(4ドア、2.0ℓ、8AT、4×4)、¥4,940,000(¥4,574,074)
– Unlimited Sahara Launch Edition (4ドア、3.6ℓ、8AT、4×4)、¥5,300,000(¥4,907,407)
[主要諸元表]
*〈SI 単位換算値〉従来のエンジン出力単位「PS」およびエンジントルク単位「kg・m」からSI 単位への換算値は次の通り。
なお、整数単位までとし、小数点第1位を四捨五入。1ps=0.7355kW、1kg・m=9.80665N・m
・主要諸元は道路運送車両法による型式指定申請書数値。
・燃料消費率は、定められた試験条件での値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なる。JC08モード走行は10・15モード走行に比べ、より実際の走行に近くなるよう新たに設けられた試験方法で、一般的に燃料消費率はやや低い値になる。
*1)記載の燃費値は国土交通省審査値。
[カラーコンビネーション表]
S: 導入可能色
[主要装備表]
S:標準装備 DOP:販売店オプション ★:ローンチエディション特別装備
■新型ジープ・ラングラー商品サイト: https://www.jeep-japan.com/wrangler-jl.html