公益財団法人自動車リサイクル促進センター(JARC)は、10月23日、神奈川県が発行するグリーンボンドに投資を行ったことを発表した。
公益財団法人自動車リサイクル促進センター(JARC)は、日本国内における循環型社会の実現に関する各種事業を行い、全国の自動車ユーザーから預った約9,400億円(2020年3月末時点)のリサイクル料金の管理・運用を行っている日本最大級の公益法人。
自動車ユーザーから預ったリサイクル料金は、自動車が使用済みになるまでの間、安全かつ確実な方法で管理・運用を行うこととし、その運用対象資産は「国債」「政府保証債」「地方債」「財投機関債」等としている。資金の管理・運用を通じて、SDGsに関する持続可能な社会の実現に向け、更に社会貢献を推進するため、2018年度から環境課題や社会課題の解決に資する債券への投資を行ってきた。
この投資方針は2020年度の運用計画でも推進していくこととしており、10月23日、JARCは神奈川県が発行するグリーンボンドに投資を行った。神奈川県は、豪雨や台風等による水災害への対策として推進している「神奈川県水防災戦略」の一環として、初めてグリーンボンドを発行。グリーンボンドで調達される資金は、「河川の緊急対応」「遊水地や流路のボトルネック箇所等の整備」「海岸保全施設等の整備」「土砂災害防止施設の整備」など、「神奈川県水防災戦略」で定めた事業に充当される。JARCは、ESG投資が日本国内における資源の有効な利用の向上及び環境の保全に役立つと考えており、今後も持続可能な社会の実現に向けて社会的責任を果たすとしている。