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2020年11月9日【エネルギー】

日本RV協会、キャンピングカーライフに関する調査報告

NEXT MOBILITY編集部

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日本RV協会は11月9日、キャンピングカーを所有しているユーザー、またはキャンピングカーに興味を持っている人を対象とした、「キャンピングカーと家族構成」についてのアンケート結果を発表した。

 

 

キャンピングカーで楽しむクルマ旅は、家族との関係にどのような影響を与えるのか、また、家族の誰と出掛けることが多いかなど、全18問に渡ってアンケート調査を実施。レポートではユーザーの一家での具体的な旅の自由回答も紹介している。

 

 

アンケート結果から以下のようなトピックが挙がった。

 

 

■ 2人家族世帯が約半数

 

同アンケート内での「キャンピングカーを所有していますか?」という質問に対して、「はい」と答えた人は81.7%。また、家族構成について質問したところ、約半数の46.4%の人が2人家族世帯という結果になった

 

 

■ 複数人での観光地旅行が人気

 

「キャンピングカーで、誰と旅に行くことが多いですか?」との質問に「妻または夫」と回答した人の割合は58.5%。夫婦2人で、ゆったりと旅を楽しむ人が多い傾向にある。

次に、複数人で楽しむクルマ旅の目的について見てみると、最も多かったのが観光地旅行で31.8%。次いで人気なのが温泉旅行で23.8%という結果になった。紅葉を楽しんだり寺社仏閣巡りをしたり、日常の疲れを癒す温泉に浸かったりと、いずれもクルマ旅ではポピュラーな楽しみ方と言えそうだ。3番目に多かったのが15.9%の「オートキャンプ(キャンプ)」という回答。オートキャンプ場には、外部電源を使用できる施設が多くあり、サブバッテリーの電力の消耗を気にする必要がないため、キャンピングカーユーザーにとっては心強い存在だと考えられる。

「趣味を楽しむ」「その他」と答えたユーザー計14.0%の、その具体的な内容を自由回答で見てみると、「季節に応じたアウトドア。夏は海、湖、川、春秋はキャンプ、冬はスキーに使用」、「釣場の近くに停めたキャンピングカーを活動拠点にして魚が活動的になる夕方と朝方を狙った海釣りを楽しんでいる」、「風景写真の撮影。ダムカードの収集。道の駅の訪問記念スタンプの収集。神社仏閣の御朱印収集。遠くにいる孫に会いに行く。クルマ旅のサイトの記事ネタ収集。色々な人との出会いを期待して」などがあった。

 

 

■ クルマ旅は家族や身近な人との親睦を深めるチャンスか?

 

同調査では、「キャンピングカーで、誰と旅に行くことが多いですか?」という質問に対する回答を元に、それぞれもう一歩踏み込んだアンケートも行っており、それによると、夫婦で旅に出ることが多いユーザー(58.5%)に、「夫婦間の会話が増えたと思いますか?」と質問したところ、多くの人が「はい」と回答。
また、子供や孫とクルマ旅を楽しむことの多いユーザー(計24.5%)にも「子供、孫との会話が増えたと思いますか?」と聞いた。結果は「はい」と答えた人が約8割に及んだ。

また、「友人」「恋人」と答えた人の割合は、合わせて3.5%。その中で、友人または恋人間においても、会話が増えたと思う人の割合は、ここでも多い結果に 。キャンピングカーは家族だけでなく、身近な人との親睦を深めることにも大いに役立っているといえそうだ。

 

 

■ 同居家族がいる中で1人旅を楽しみたい人も

 

「キャンピングカーで、誰と旅に行くことが多いですか?」との質問に対して、「妻または夫」、「子供」に次いで多かったのが「自分1人」(10.0%)という回答だった。

1人旅の目的としては、「趣味を楽しむ」、「温泉旅行」、「観光地旅行」などが人気。さらに、「趣味を楽しむ」または「その他」と回答した人(計29.1%)に、自由回答でその詳細を聞いたところ、「今は、日本百名城・続百名城 巡りがメイン。再度ゆっくり日本一周」、「絶景写真撮影。どん詰まりまで行ってみる。良い景色の中でゆったりする。日本を一周する」、「古代史に興味があります。古事記ゆかりの神社、奈良時代までの旧跡巡りなどです」、「アマチュア無線」といった回答が見られた。

同じく「自分1人」と回答した人に「同居家族はいますか?」と聞いたところ、「いる」と答えた人が多い結果となった。同居家族がいても1人旅に出る理由として、「自由気ままに旅がしたいから」と答えた人が約半数。次いで「家族と予定が合わないから」との回答が約4割。

 

 

■ 未購入者の希望タイプは「バンコン」と「キャブコン」

 

未購入の人(18.3%)に「キャンピングカーを購入したいと思いますか?」と聞いたところ、「はい」という回答が多く寄せられた。さらにその中で「キャンピングカーを購入したら、誰と旅に行きますか?」という質問に対しては「妻または夫」と回答した人が多く見られた。
また、未購入の人の家族の中で、キャンピングカーに興味を持っているのは「夫」が約半数、2番目に多いのが家族全員という結果に。

未購入者に向けての「一番乗りたいキャンピングカーのタイプはなんですか?」という質問には、「バンコン」、「キャブコン」が多く、両者ともいずれも約3割だった。
1BOXベースのバンコンや、いかにもキャンピングカーといったビジュアルのキャブコンなど、居住部分をよりゆったり使えるモデルが注目を集めていることと考えられる。

 

 

最後に、「キャンピングカーでの旅で、家族との絆が深まると思いますか?」という質問には、結果は、93.3%の人が「思う」と回答した。

 

 

■ 調査概要

 

調査地域:全国

調査対象:日本RV協会ホームページ閲覧者

調査方法:Webアンケート

調査時期:2020年8月18日(火)~9月17日(木)

日本RV協会URL: www.jrva.com

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。