1953年創立以降、産業界に向けたカラートレンド予測情報の発信やコンサルティングなど、色彩に関する活動を行う一般社団法人 日本流行色協会( JAFCA、所在地:東京都千代田区、理事長:三雲 英一 )は9月22日、50歳以上の世代をターゲットとしたトレンドカラーを発表した。( 坂上 賢治 )
ちなみに「U.Geカラーデザイン研究会」とは、2016年に日本流行色協会内に〝高齢者を元気にするカラーデザイン研究会〟として設立された。具体的には、人生100年時代に於ける半分を超えた「50歳以上」をアッパー・ジェネレーション( Upper Generation )として活動。多くが機能面に重点を置く同世代向け商品に対し、本当に心地よい色を求めて検証活動を行っている。
2023-24 U.Geカラーイメージ
2023-2024年向けU.Geカラーテーマは「コンサート」
2021年度、U.Geでは50歳以上の世代の「幸福観」を探求した結果、下図の5つの人物像を抽出した。
意識が向かう方向と人物像
このカラーテーマ「コンサート」には、成熟した「個性」を互いに生かしつつ、ひとつの舞台を作るようにカラーハーモニーを作りたいという願いが込めた。
そこで、5つの人物像を音楽に関するタイトルで例え、それぞれが紡ぎ出すハーモニーをカラーで具体的に表した。ここではその中から2つのグループについて、人物像とカラーの特徴を紹介している。
[ピアニスト]自己成長派
高みを目指して、孤独に、冷静に、自分を磨き上げていく。まるでピアニストのように。冷静さを表す、クールなブルーと知性を表すチャコールグレーを基調にクリエイティビティを表すマゼンタ、パープルを加える。
ピアニスト カラー(左)とイメージ(右)
キーワード:
内面に向かう、自分に厳しい、客観視できる、プロフェッショナル、先生タイプ、 ロジカル、知識・技を蓄積している、発信の場を求める、賢い戦術家。音楽に例えると…正統派、クラシック、マーチング、JAZZ
[ボサノバ]社会交流派
誰かが喜ぶ顔が見たくて頑張る人たちは、陽気なリズムで人を惹きつける。気取らず、皆と打ち解ける様子を表す柔らかなブラウン系を基調に、強めのイエローオーカーとブルーをアクセントに展開する。
ボサノバ カラー(左)とイメージ(右)
キーワード:
周囲との和を大切にする、八方美人、寂しがりやな面も、巻き込み力、他者の喜びがご褒美、ボランティア、長く面倒を見る、継続。音楽に例えると:交響曲、ボサノバ、ゴスペル
最後にJAFCAでは、「2023-2024年向けU.Geカラー「コンサート」は全部で5つのグループで構成されています。他のグループや詳細についてはU.Geカラーデザイン研究会のホームページ「U.Ge Lab(ユージー・ラボ)」にて公開中です。ぜひご覧ください」と結んでいる。
U.Geカラーデザイン研究会のホームページ「U.Ge Lab」
http://www.jafca.org/u-ge-lab/
一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)