自動車用品の販売とメンテナンスサービスを提供する専門店形態を「ジェームス」としてFC展開してきた株式会社タクティー(本社:愛知県名古屋市、社長:新井 範彦)は、自社とフランチャイズ契約を結んでいるトヨタカローラ岩手株式会社(代表取締役社長 塚原 安雅 )が新たに開設するインショップ型新店舗として10月6日に「ジェームス久慈店」を同社の岩手・久慈店内にオープンさせた。(坂上 賢治)
このジェームス久慈店は、予てよりトヨタカローラ岩手・久慈店内に展開してきた「WelCOM(ウェルコム)」を「ジェームス」として衣替えしたもの。ジェームスの看板を掲げるトヨタ販売店内のインショップ形態店舗としては、今施策で3店舗目の拠点となっている。
ちなみにウェルコムというのは、今から16年前の2002年頃から販社のアフターマーケット戦略の一環として「well comunication」(より深いコミュニケーション)を合言葉に「故障修理」「車検・法定点検」を基礎サービスとして敷いた上で、オーディオ製品や車両のカスタマイズ用品を積極的に品揃え。
写真は2002年8月23日当時、新サービス拠点「WelCOM(ウェルコム)」を設けたトヨタカローラ名古屋の日進・竹の山店。
さらに鈑金塗装に関わる簡易型のキズ・ヘコミとり「KIZUNAX(キズナックス)」等のボデーケア商品を安価で提供すること等で、トヨタ販社を地域の専門店と競合させ、消費行動が分散し勝ちだった当時のカーユーザーを販社の商流に囲い込む顧客防衛策の一環として展開していた。
トヨタカローラ名古屋の日進・竹の山店は、写真の1階がカー用品店「WelCOM」2階はショールームとモータースポーツファンに向けた「GR Garage」となっている。
そんなことからトヨタが、ウェルコム店舗網を全国各地に展開させようとした当初は、商品販売やサービス価格と連動するポイント制度の打ち出すなど積極的な会員獲得策も相次いで繰り出していた。
しかし昨今のカーユーザーが自動車に求めるニーズの変化は、この10年程の期間で大きく変化。トヨタとしては「WelCOM(ウェルコム)」から「ジェームス」への切り替えで、今後の販社のアフターサービスのあり方について再検討に入ったものと見られる。
今回、ジェームスとなった店舗内構成は商品棚本数を増やし、コンパクトな売場でありながら充実した品揃えに務め、新車販売時にセールス可能なオプション装備やパーツを提案する他、身近なタイヤ・オイル・バッテリーなどの消耗品を取り揃えている。
さらに陳列製品に昨今売れ筋のドライブレコーダーを準備する他、家族利用で重宝される車内の快適アイテムなどを取り揃えるなど、地場のクルマ生活に寄り添うサービスづくりと店舗づくりを目指していく構えのようだ。
なおオープンセールは10月6日(土)から10月8日(月・祝)までの期間で実施。数量限定の特価商品を用意した他、家族で楽しめるじゃがいもつめ放題イベントなどを実施・展開した。ジェームスの店舗網は、この久慈店の出店によって32の都道府県下で90店舗目の拡張を果たしている。
店舗名:ジェームス久慈店
開店日:平成30年10月6日(土)
所在地:岩手県久慈市長内町第34地割10-1
連絡先:TEL / 0194-53-6145 FAX / 0194-52-2290
延床面積:166㎡(50坪)※ジェームス店売場
商品棚数:53本※ジェームス店売場
ピット台数:5台(販売店と共用)
営業時間:9:00-19:00
( MOTOR CARSから転載 )