ジャガー・ランドローバーは、2017年、英国バーミンガムとリバプールにある3つの自社工場で、前年度比2.3%減の53万2,107台の自動車を生産。
また、英国ウルバーハンプトン工場では、30万5,907機のINGENIUM(インジニウム)ガソリンおよびディーゼル・エンジンを製造した。
この結果を受け、同社は、2015年から3年連続で英国最大の自動車およびエンジン・メーカーとなったことを、2月9日に発表した。
なお、英国自動車製造販売協会(SMMT)は、2017年の英国における自動車の生産台数は、過去17年間で最高台数を記録した2016年から減少したことを伝えている。
以上に関して、ジャガー・ランドローバーのラルフ・スペッツCEOは、次のように述べている。
「英国最大の自動車メーカーとして、当社のポジションを堅持することができ大変誇りに思います。しかしながら、自動車業界は多くの課題に直面しており、お客様の動向に確実に影響を与えています。特に英国において、その傾向は顕著です。今後もジャガー・ランドローバーは、将来の自動運転やコネクテッド技術、そして電動化への投資を続け、より時代やニーズに合致したものを開発し提供していく必要があります。」
2010年以降、ジャガー・ランドローバーは自動車工場とエンジン製造工場に40億ポンド(約6,080億円)以上の投資を行い、新モデル6車種、自社製のINGENIUMガソリンおよびディーゼル・エンジンを開発・製造した。
昨年度(2016年4月~2017年3月)だけでも、ジャガーは「XF SPORTBRAKE」、ランドローバーは「RANGE ROVER VELAR」の導入に向け、40億ポンド(約6,080億円)を投資。
今後1年間においても、新製品の製造および設備投資に40億ポンド(約6,080億円)以上を投じる予定だと云う。
また、2020年以降に投入するジャガー・ランドローバーの新型モデルにはすべて電動モデルの選択肢を提供予定。
EV(電気自動車)、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)、およびMHEV(マイルド・ハイブリッド車)といった電動モデルを、ジャガーおよびランドローバーにラインアップしていくとともに、クリーンなガソリン・エンジンおよびディーゼル・エンジンも引き続き提供していくとしている。
[ジャガー・ランドローバー 概要]
ジャガー・ランドローバーは全世界で4万3,000人を雇用、さらに販売ディーラーやサプライヤー、ローカル・ビジネスには、約24万人が従事。
製造拠点は英国を主軸とし、他に中国、ブラジル、オーストリア、スロバキアに製造工場を有している。
利益の80%以上は、海外への輸出によるもので、昨年は、世界130か国において621,109台を販売した。
※1ポンド=152円にて換算(2018年2月9日現在)