イトーキと日産自動車(以下「日産」)は4月13日、モバイルオフィスカー「MOOW(ムーウ)」を共同開発したことを発表した。
「MOOW」は、日産の「NV200バネット」をベースとした、後部座席部分をテレワークスペースとして確保するモバイルオフィスカー。日産の特殊用途車両を作り上げてきた経験と、イトーキがこれまで培ってきた人間工学に対する知見とオフィス設計の経験を生かし、車内デザインを創り上げたという。
主な特長として、室内の快適性を保つために日産が開発を行った高性能のリチウムイオンバッテリーを搭載する。走行時の充電も可能とし、エンジンを停止した状態でもテレワークに必要な電力の供給が可能。冷暖房機器も5時間(600W/h稼働時)程度稼働させることができる。
また、車内後部は人間工学に対応した理想の姿勢をとることができる後傾姿勢で座るデザインとしている。
車内の照明はオンラインミーティングに適した環境が実現できる間接照明を搭載。デスク天板は着席しやすい可動式で、ノートパソコンの使用に配慮したサイズであり、スマートフォンを差し込むことでハンズフリーで、ビデオ通話ができるスリットが設けられている。
タイヤハウスを活かしたサイドテーブルには、後傾姿勢で足を乗せることができる格納式のオットマンが収納されている。
「MOOW」は、2022年度内の発売を目指し両社にて更なる開発を進め、日産の販売会社での販売を検討していくという。
また、2022年4月26日 (火)~28日(木)に開催される日本初上陸のドイツ発オフィス家具メッセ「オルガテック東京2022」ワークプレイス トレードショーに出展する。
■MOOW(ムーウ)
<仕様> ※「オルガテック東京2022」展示モデル
ベース車:NV200バネットVAN GXグレード
車載用リチウムイオン電池
内装仕上げ:Knoll Textile等 特注張地
<カラー>
車体色:ライトグレー特別色