伊藤忠商事は、乗合システムを提供する米国のVia Transportation (Via社)へ投資を実施すると共に、Via社のシステムを日本で提供するVia Mobility Japan(Via Japan)への戦略的事業投資を実施した。
Via社では、1人の乗客を1つの目的地まで送り届ける配車サービス(ライドシェア)と異なり、複数人の乗客を最適なルートで複数の目的地まで送り届ける乗合のライドシェアに特化。効率的な乗合い配車サービスと高い実車率(ニューヨーク市での実績は約70%)により、都市の交通渋滞の緩和、CO2排出量の削減にも貢献していると云う。
また米国・欧州を中心に同サービスを個人ユーザーに提供するだけでなく、乗合システムを世界世界60か所以上のバス会社、タクシー会社、地方自治体、大学、交通オペレーター等のパートナー企業に提供している。
伊藤忠は、既に諸外国において導入実績のあるVia社の乗合サービスのシステムをVia Japanを通じ、タクシー会社やバス会社等の交通事業者・地方自治体・企業等へ提供する。
伊藤忠では、中期経営計画「Brand-new Deal 2020」で、商いの次世代化として、生活消費分野のバリューチェーンの価値向上や新技術を活用したビジネスモデルの進化を推進。
その中核取り組み分野の一つであるモビリティ領域において、昨年8月に中国の新興EVメーカー「奇点汽車」やEV商用車のレンタル・メンテナンスサービスの「地上鉄」への出資、英国でP2P(peer-to-peer:個人間)カーシェアリング・プラットフォーム事業を展開する「Hiyacar」との資本提携を行った。
今回、乗合システム提供でグローバルに実績のあるVia社への投資およびVia Japanへの戦略的事業投資を通じて、モビリティ領域の「商いの次世代化」を更に加速させていくとしている。
[会社概要]
<Via社>
– 会社名:Via Transportation Inc.
– 設立:2012年
– 本社:米国ニューヨーク州
– 代表者:Daniel Ramot
– 事業概要:乗合システム提供 他
– URL:https://ridewithvia.com/
<Via Japan>
– 会社名:Via Mobility Japan株式会社
– 設立:2018年
– 本社:東京都渋谷区
– 代表者:Cariann Chan
– 事業概要:Via社の乗合システムの提供
– 株主:Via社、伊藤忠商事、森ビル株式会社