いすゞ自動車は7月14日、ロシア子会社の「いすゞルス(以下、ISZR)」の株式を、ロシアの自動車メーカーである「ソラーズ社(Sollers Public Joint Stock Company/本社:ロシア連邦 モスクワ市)」に、12日付で譲渡したと発表した。アフターサービスは、今後、ソラーズ社により継続されると云う。
いすゞは、2007年にロシア拠点としてISZRを設立。以降、同国で商用車を製造・販売し、アフターセールスサービスを提供してきたが、昨年3月、事業活動に必要な諸環境が整わないことを理由に操業を停止。その後、ロシアでの事業の継続性について多角的に検討を重ねてきたが、不透明な事業環境が続き、操業の再開が見通せないとして、今回、ISZRの譲渡を決定した。
譲渡先の検討にあたっては、ユーザーへのアフターサービスの継続と、ISZR従業員の雇用の維持を最大限に考慮し、慎重に進めてきたと云う。
なお、この事業譲渡に関する業績への影響については、今年5月に発表した2024年3月期の連結業績予想に織り込んでいるとのこと。
[ISZR概要]
– 社名:いすゞルス
– 所在地:ロシア連邦 ウリヤノフスク州
– 設立:2007年8月
– 資本金:5億5,000万ルーブル
– 出資比率:いすゞ自動車株式会社 74%、双日株式会社 26%
– 代表者:Fabrice Jean-Francois Gorlier
– 従業員:211人(2023年6月末時点)
– 事業内容:いすゞ車両の輸入・組み立て・販売・アフターセールス。