藤沢工場構内を循環する「エルガEV」
いすゞ自動車は7月2日、藤沢工場(神奈川県藤沢市)の構内を走る循環バスとして、国内初のバッテリーEV(BEV)フルフラット路線バス「エルガEV」の運行を開始した。
同社は2050年までに事業活動から直接排出される温室効果ガス(GHG)ゼロを目指し、工場におけるカーボンニュートラル(CN)化に取り組んでおり、この一環として、CO2を排出しないエルガEVを構内循環バスとして採用した。
いすゞは、決められたルートを走行することの多い路線バスで、CN対応の動力源としてBEVが有力な選択肢のひとつであると考えているという。そこで商品ラインアップに新たにBEVを導入することでCNの実現に貢献するべく、今年5月にエルガEVを発売した。
今回、構内循環バスとして使用されるエルガEVの外装には、フルフラットフロアを示すデザインを採用。藤沢工場で働く従業員約6,000人の日々の移動手段として活用する。
なお将来的には、通勤バスとして藤沢工場やいすゞプラザとその最寄り駅である湘南台駅との往復運行での利用も検討している。排気ガスを出さず音も静かで街に優しいバス、そして未来の公共交通を体現する車両として、地域住民にもエルガEVを身近に感じて欲しいと語っている。