いすゞ自動車は、インドネシアで、キャブオーバー型軽量トラック(GVW 3.0t)「TRAGA」(インドネシア向けペットネーム)を新規投入し、4月23日から発売を開始した。
今回発売する「TRAGA」は、日本と新興国向けのトラック開発統括会社であるIsuzu Global CV Engineering Center(IGCE)が共同で開発を進め、インドネシアの生産拠点であるP.T. Isuzu Astra Motor Indonesia(IAMI)で製造、新興国向け戦略商品として、ピックアップトラックの「D-MAX」をベースに、本格軽量トラックとして新開発。
積載効率、小回り性、省燃費の最大化を図り、顧客の利便性を追求したと云う。
いすゞは、インドネシアについて、世界の商用車市場の中でも特に市場規模が大きく、中長期的にも大きな成長が見込める国とし、中でもGVW3.0 tの市場が伸張していると評価。
「軽量トラック」の投入に関して、まずは、インドネシア市場に参入し、順次他新興国への展開を検討していくとしている。
[新型TRAGAの特徴]
1.開発の狙い:新興国で伸張する軽量キャブオーバー型トラックセグメント(GVW2.5~3.0t)を着実に取り込み、商品ラインナップの拡充を図ると共に、商用車事業を支えるエントリーカーとして位置づける。
2.車型構成:キャブシャシ、平ボディ付きの2車型を展開
3.エンジン:4JA1(80PS/19.5kgm)
4.寸法:全長4,520mm×全幅1,705mm
5.主な特長:
最新解析技術を駆使した、本セグメントの使い勝手に最適な、新規開発の強靭かつ軽量な構造のキャブ(Nシリーズをベース)、フレーム(D-MAXをベース)を採用。 他車型で実績があり、市場で高い耐久信頼性を得ている4JA1エンジン、MUAトランスミッションを搭載。
[生産会社概要]
社名:いすゞアストラモーターインドネシア (IAMI)
P.T. Isuzu Astra Motor Indonesia
所在地:インドネシア ジャカルタ
設立:2008年
資本金:約85億円
出資比率:いすゞ50%、アストラグループ50%
事業内容:AUV・商用車の組立、販売
生産実績:17千台(2016年)
[開発会社概要]
社名:いすゞ・グローバル・CVエンジニアリング・センター (IGCE)
Isuzu Global CV Engineering Center Co., Ltd
所在地:泰国 バンコク
設立:2014年 1月
資本金:約3.5億円
出資比率:いすゞアジア100%
事業内容:新興国向けCV車両及びその関連部品を含む新製品の商品企画・開発