いすゞ自動車 (以下、いすゞ)は、6月12日、バス運転中の乗務員が疾病等により、運転を継続することが困難になった場合に備え、車輌の走行停止を含む「ドライバー異常時対応システム」を次期大型観光バスに装着し近日中に発売をすると発表した。
このシステムは、EDSS(Emergency Driving Stop System)と呼ばれるもの。
運転中の乗務員が安全に運転できない状態に陥った場合に、
1,乗務員か添乗員が非常ブレーキスイッチを押す
2,乗客が客席上部に設置された非常ブレーキスイッチを押す
のいずれかにより、車輌を緊急停止させる。
また、同時に車外に対してホーンを鳴らし、ハザードランプとブレーキランプを点滅させることで異常を知らせるものだ。
これは、最近問題となっているバス運転手の急病等による事故に対処するためのシステムだ。
2018年6月3日には、大型バス運転手が高速道路を走行中に意識を失い、乗客が代わりに緊急停止させたという事件が起きたことも記憶に新しい。
こういった問題に対し、5月21日に、日野自動車は今夏に「日野セレガ」へ同様のシステムを投入することを発表。
今回のいすゞの発表はそれに続くもので、同社は今後、このEDSSを順次いすゞ製バスシリーズに搭載する予定だ。