いすゞ自動車は9月29日、中型観光バス「ガーラミオ」を改良し発売した。
今回の改良では、衝突被害軽減ブレーキ(AEBS:Advanced Emergency Braking System)やドライバー異常時対応システム(EDSS:Emergency Driving Stop System)をはじめとする各種先進安全装備の大幅な拡充により、ドライバーの安全運転をサポートし事故抑制に貢献する。また、オートライトとオートハイビームを標準装備し、夕暮れ時や夜間走行時の視認性を向上した。
主な特長は以下の通り。
■先進安全装置の拡充
– 歩行者検知機能付衝突被害軽減ブレーキシステム(衝突被害軽減/衝突回避支援)
ミリ波レーダーに加え、カメラによる形状認識で歩行者と自転車を検知。低速で走行する先行車や歩行者に対し、衝突のおそれが高まると、警告ブザーとディスプレイ表示で、ドライバーによるフットブレーキ操作を促す。その後、さらに危険な状況に進行した場合は、警報に加えブレーキが作動し、衝突回避をサポート。衝突が避けられない場合は、ブレーキを作動させ衝突速度を低減し、被害の軽減を支援する。
– 車線逸脱警報(LDWS:Lane Departure Warning System)
室内搭載のカメラで走行車線を認識し、車両が走行車線から車線を逸脱するとシステムが判断した場合、警報音とインジケーターの表示でドライバーに注意を促す。
– 車両安定制御システム(EVSC:Electronic Vehicle Stability Control)
ドライバーの操作状況や車両挙動をセンサーで検知し、横滑りや横転につながる不安定な車両姿勢と判断された場合に、警報音とインジケーター表示による警告と同時に、エンジンおよびブレーキの制御を行い、事故の抑制に貢献する。
– ドライバー異常時対応システム(EDSS:Emergency Driving Stop System)
ドライバーに急病などの異常が発生した際、ドライバーや乗客がドライバー席スイッチを押すか、乗客が客席上部に設置された客席スイッチを押すことで、ブレーキ制御を自動で開始、徐々に速度を落として停止する。作動時、車内では非常ブザーが鳴るとともに客席スイッチ内蔵ランプが点灯し、赤色フラッシャーが点滅。また車外にはホーンを鳴らし、ストップランプとハザードランプを点滅させることで、周囲に異常事態を知らせる。
– オートライト(自動点灯ライト)&オートハイビーム
周囲の明るさに応じてヘッドランプ等を自動的に点灯・消灯するオートライト機能に加え、夜間走行中に対向車や先行車がない場合は、ハイビームへ自動的に切り替えを行うオートハイビーム機能を搭載。夕暮れ時や夜間走行時の視認性向上を図った。
■目標販売台数
150台/年
■東京地区希望小売価格