S&Eシリーズ 6×4 トラクタ
UDトラックスと商品の相互補完を拡充、さらなる協業の深化へ
いすゞ自動車は7月29日、海外向け新型大型トラック「S&Eシリーズ」の発売に向け、いすゞグループ傘下のUDトラックス・タイ生産拠点でS&Eシリーズの生産を開始した。
今後は、従来のC&Eシリーズの後継モデルとして、ASEAN(東南アジア諸国連合)・中東・中南米の国々を中心に、展開地域を拡大しながら、順次発売していく(従来のC&Eシリーズも市場によっては継続販売する) 。
そもそも、いすゞとUDトラックスは昨年より商品の相互補完を拡充しており、今後も両社のシナジー創出を加速させていくと述べている。
そうしたなかでS&Eシリーズは、車両総重量(GVW)25~41トン、連結車両総重量(GCW) 36~80トンの大型トラック(大型トラックを定義する車両総重量・連結車両総重量は投入する市場の法規によって変化する)で、単車系とトラクタ(牽引車)が用意されている。
車種ラインとしては、従来のC&EシリーズになかったGCW60トン超クラスをラインアップに加えて高GCW化を図ると共に、ハブリダクション採用モデルでは、悪路走破性を向上させた。
なお自動変速機(AMT)搭載モデルについては、従来の数ヶ国から、全仕向け地へと展開エリアの拡充を図り、各国の顧客ニーズに応えていく考え。また従来のC&Eシリーズを、求めるユーザーにも引き続き利用して貰えるよう、いすゞブランドへの期待に応えられる品質レベルを、このS&Eシリーズでも確保していくとしている。
また最後にいすゞグループは、先の4月に発表した中期経営計画「ISUZU Transformation – Growth to 2030(IX)」に於いて公表した通り、2028年度にボルボ・グループの技術も活用して大型トラックの共通プラットフォームを開発すると共に、2030年度にはCV事業に於いて全世界で45万台以上の販売台数目標を掲げている。
このうち、いすゞ・UDトラックスの協業によるグループ販売連携台数として、国内で計約23,000台、海外で11,000台を目指しすと結んでいる。