「エルフ スペースキャブ」フルフラットロー
いすゞ自動車は1月22日、「エルフ」のラインアップに国内小型トラック初となるキャブ後方の室内空間を拡大したスペースキャブを追加し販売を開始する。
トラックドライバーの労働環境改善が求められる中、いすゞは、ゆとりのある室内空間を実現した「スペースキャブ」を市場投入した。標準のキャビンと比較してシートの後方スペースを300mm拡大したことで、居住性と利便性が向上し、農業から建設業、配送業まで、幅広い利用者ニーズに応えた形だ。
この追加車種では、運転席リクライニング角度を最大40度(助手席は最大30度)へと広げ、作業の合間にドライバーが車内でくつろぐスペースを設けた。また、これによりシート後方のスペースはラゲッジスペースにもなるため、精密な工具、衣類や食品などの荷物を雨や汚れから守ることができるようになった。
シートリクライニング
収納イメージ
平ボディは、拡大したキャビン下部まで荷台を延長することで、標準キャブモデルと同等の荷台フロア長3,115mmを確保し、キャビンの居住性と荷物の積載性を両立させた。脚立などの長尺物も荷台鳥居に立てかけることなく積載が可能。
平ボディの荷台寸法
荷台イメージ
いすゞでは、同ラインアップ車種には平ボディの他、バンとダンプの架装用シャシも設定。新しいスペースキャブ市場を拡げていきたいと考えだ。
バン架装イメージ例
ダンプ架装イメージ例
エルフ スペースキャブ主要モデル諸元
型式 :2TG-NJR88AF
仕様 :木製平ボディ/フルフラットロー
エンジン型式 :4JZ1-TCS
排気量 :2,999cc
トランスミッション :ISIM(9速AMT)
全長 :4,690mm
全幅 :1,695mm
全高 :1,965mm
荷台内寸法(長さ/幅/高さ) :2,820mm/1,620mm/380mm
最大積載量 :2,000kg
車両総重量 :4,455kg
最小回転半径 :4.4m
乗車定員 :3人
国内目標販売台数
40,000台/年(エルフシリーズ全体)
東京地区希望小売価格
主要モデル 5,647,000円(税込み6,211,700円)