タイでの車両生産台数累計600万台達成を祝う山口哲・IMCT社長(左)ら関係者
いすゞグループは11月21日、タイにおける車両生産台数累計600万台を達成したことを発表した。
同社は1963年よりタイに於いて生産委託によるトラックの生産を開始。1966年に泰国いすゞ自動車(IMCT)を設立。以降、半世紀以上に亘り、ピックアップトラックの「いすゞD-MAX」(以下D-MAX)やPPV(Pick-up Passenger Vehicle)の「いすゞMU-X」などを生産してきた。
次いで1974年にはタイ国内向けピックアップトラックの生産に着手、以来順調に生産台数を伸ばし続け、1963年の生産開始から丸60年で累計600万台を達成した。
その後の1999年にオーストラリア向けの輸出スタート。これを契機に海外への輸出も拡大する。20世紀を跨いだ2002年には、それまで日本で行ってきた輸出向けピックアップトラックの生産もタイに完全移管した。
現在、タイはいすゞグループに於けるピックアップトラックのマザー工場として確固たる地位を築き、世界100を超える国・地域に年間30万~40万台の規模で、いすゞ車を供給。今年10月には大幅改良したD-MAXを発表、生産を開始した。
今後は、カーボンニュートラル戦略の一環でピックアップトラック領域でも電動化を進める計画であるとしており、まずは2025年に欧州でバッテリーEV(BEV)のD-MAXを発売する予定だと結んでいる。
泰国いすゞ自動車(IMCT)の概要
名称 :泰国いすゞ自動車
Isuzu Motors Co., (Thailand) Ltd.
本社所在地 :タイ王国 サムットプラーカーン県
工場 :サムロン工場/ゲートウェイ工場
設立 :1966年4月
資本金 :85億バーツ
出資比率 :いすゞアジア/71.1%、トリペッチいすゞ/27.3%、他/1.6%
代表者 :山口哲
従業員数 :6,002人
事業内容 :商用車・ピックアップトラックの製造および車両・コンポ・部品輸出卸販売
生産実績 :
(生産)2022年/車両 360千台
(生産)2021年:車両 301千台
生産能力 :385千台/年(2直)