近鉄バスでは8月18日、大気環境の改善および地球温暖化防止の観点から国土交通省が支援する「自動車環境総合改善対策費補助金(地域交通グリーン化事業)」を活用し電気バスの導入を開始すると発表した。
同社が今回導入する電気バスは、大阪上本町駅とJR桃谷駅を結ぶ警察病院線および東大阪市の八戸ノ里駅と東大阪医療センターを結ぶ東大阪病院線の2路線で来春に運行を開始する。この2路線での運行により、10年間で約428トンのCO2削減効果(関西電力試算)を見込んでいる。
電気バスは、走行中に二酸化炭素や大気汚染物質を排出することがなく、騒音、振動も抑えられるなど、環境への負荷を大きく低減することができる。また、災害時には電気バスの蓄電池を非常用電源として活用することも可能。
同社は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて積極的に取り組み、SDGsが目指す持続可能な社会の実現に貢献。また、2025年の大阪・関西万博等の国際的なイベントに向けて、地域の環境意識の向上や脱炭素化への機運醸成にも貢献したいとしている。
■導入する電気バスの概要
型式:ビーワイディージャパン株式会社製 小型電気バス J6
台数:2台
乗車定員:29人
最高速度:約70km/h
充電時間:約3時間
航続距離:200km(乗車率65%、エアコン利用なし)