中古車のガリバーから誕生した「ノレル(NOREL)(ICT/IDOM CaaS Technologyが運営)」は、一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会が提供準備を進める共創型不正情報共有プラットフォーム「SubsCield(サブスクシールド)」の採用を決めた。
このSubsCieldの採用に至った背景は、ノレルのサービス展開に於いてリースやローンの審査に通らないことが理由でマイカーを持つことができない対象者へもサービスの提供を続けてきた実績を積み上げているため。
より具体的にはサービス開始以降「月額料金の滞納」などの不正利用が一定量発生。これまでは不正利用の防止と適切な利用促進の両立を実現させるべく、幾つかの不正防止策を検討・講じてきた。
そうしたなかで、サブスク振興会が提供する不正情報共有プラットフォーム『SubsCield(サブスクシールド)』が不正利用の抑制施策を強化する上で有益であるとし、同プラットフォームの採用を決めた。
このSubsCield(サブスクシールド)とは、不正利用による被害を未然に防ぐために開発されたプラットフォーム環境で、未払い・盗難・個人情報の不正利用など、不正な消費者による注文を未然に検知し、事業者の損失を軽減する。
その最大の特徴は、利用企業が協力して「ブラックリスト」を共創し、共有できる点にある。これにより、他社が蓄積した不正利用データ※を活用し、より精度の高い検知と迅速な対応が可能になる(※現在は利用企業からのブラックリストの共有を整備中)。
同プラットフォームを提供するサブスク振興会は、リピーターによる定期的な取引によって売り上げが安定する、ストック型のサブスクリプションビジネスの拡大・振興を目的に、2018 年12月に設立された。
SubsCield(サブスクシールド)の主な機能は以下の通り
不正利用者の検知およびデータベース共有・登録
API連携を活用し、SubsCield(サブスクシールド)利用者間で共有可能な不正利用者データベースを構築することで不正検知の精度向上を図ると共に、不正利用者の効率的な登録と共有を実現している。
また今後は、ノレルサービスの提供範囲を拡大を目的に複数の企業とのアライアンスを予定。アライアンス先には、カーリース・カーローンなどの類似サービス提供企業やクレジットカード・レンディングなどの与信審査を必要とする異業種企業を想定。これにより、更に多くの利用者へ大してノレルの価値を届けることが可能になるという。
ICTでは、「サービスの提供範囲を拡大することにはサービスの悪質利用などの一定のリスクを伴うため、SubsCield(サブスクシールド)をはじめとした不正利用対策にもより一層注力し、健全なサービス成長を推進していきます。当社は、全てのお客様に安心してノレルをご利用いただくため、ICTは今後も不正利用対策を強化し、サブスク業界の発展に寄与してまいります」と話している。
会社概要
商号:株式会社IDOM CaaS Technology(イドム カース テクノロジー)
設立:2020年4月
代表者:代表取締役社長 山畑 直樹
事業内容:CaaS事業(カーリース事業、レンタカー事業、カーシェアリング事業)
所在地:東京都渋谷区神南一丁目19番4号
会社URL:https://idomcaastechnology.co.jp/