IDOM CaaS Technology (以下、ICT)は、法人企業が保有する社用車の維持費軽減を目的とした「コミュニティカーシェア」サービスの提供を2020年12月1日より開始したことを12月8日発表した。
■ICTが提供する新たなカーシェアの形「コミュニティカーシェア」とは
ICTが展開するCaaS事業は、独自の自動車流通マネジメント力と最先端のテクノロジーを活用することで、人とクルマのあらゆる接点の創出に取り組んでいる。また、地域住民の生活の足として、また、観光客の移動手段としてカーシェアを有効に活用したいという自治体・不動産・スポーツ・宿泊など地域性が高い団体・法人企業からのニーズが高まっている。
この背景として、社用車の維持費が課題に挙げられ、休日や祝日などの非稼働時のみならず、新型コロナウイルス感染症の拡大により、リモートワークやオンラインでの営業が進んだことで、遊休資産と化す時間がさらに増加している傾向が挙げられる。
ICTが展開する個人間カーシェアサービス「GO2GO」では、このような課題を持ち合わせる団体・法人企業と連携することで、社用車の維持費軽減に貢献するとともに、マイクロ・コミュニティにおける経済活性化の一環として、新たなカーシェアの形「コミュニティカーシェア」サービスの利用検証を推進している。
今回、IDOMがオフィシャルスポンサーパートナーをつとめる日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟する湘南ベルマーレ(以下、ベルマーレ)とICTは、「カーシェア」を通じて、地域住民やサポーターとのつながりを最大限にいかしながらも、社用車の新たな有用性を発揮するサービスとして、連携する。
今後は都内スタートアップ企業と連携したコミュニティカーシェアサービスの展開も予定している。
■「ベルマーレカーシェア」サービスの取り組み
ICTとベルマーレは、2020年8月、ベルマーレのホームタウン住民を対象に、保有する社用車を30日間、無料で提供する試験的な取り組みを実施したところ、80%を超える稼働を確認した。また、利用者からは、「ベルマーレの使っている車に乗れる経験は滅多にないので、非常に貴重な経験になった」、「今度はアウェイ戦観戦用に使いたいと思います」等、多数の好意的な声をいただき、社用車の稼働率の改善のみならず、地域住民との関係性強化・CSR観点における付加価値を見出すことができた。
この試験的な取り組みを経て、ICTが提供する「コミュニティカーシェア」は、「ベルマーレカーシェア」サービスとして、2020年12月1日より提供を開始し、さらなる利便性の向上やサービスの拡張を推進していく。
※「ベルマーレカーシェア」は、ICTが主体者としてサービスを提供。
■「ベルマーレカーシェア」サービス概要と主な特徴
コミュニティカーシェアサービス「ベルマーレカーシェア」は、2020年12月1日より、サービスの提供を開始。サービス開始時は、カーシェア用の車両3台(スズキ ハスラー、トヨタ プリウス、日産 エクストレイル)をベルマーレの拠点に配置。
(ベルマーレカーシェアサービスサイト:https://go2go.jp/bellmare_carshare)
また、「ベルマーレカーシェア」は、利用者にとってクルマが必要になったタイミングで、より自由に安全に利用することができるよう、来店時の手続きを不要とした「バーチャルキー」を採用。バーチャルキーは、専用のスマートフォンアプリからクルマの開錠・施錠するため、非対面・非接触で利用することができる。
非対面・非接触型の貸出・返却方法として「バーチャルキー」を採用
自動車の鍵をスマートフォンに置き換えるジゴワッツ社のスマートロックシステムを導入しております。利用者は非対面・非接触で、引き取り・返却することが可能。
1日3,000円(税込)〜の利用料金
ベルマーレが社用車として利用している車両を休日などの非稼働時にシェアリング可能なので、比較的、格安な値段で利用することができる。
※新型コロナウイルス感染予防対策として、車内に除菌液を常設の上、定期的に車内の除菌・抗菌の実施を行っている。