中古車買取・販売のガリバーを運営するIDOM (イドム)は7月12日、「じしゃロン 」の事業ミッションを、〝すべての人に、移動の自由を。〟とすることを発表した。
昨年2月にサービスが開始された「じしゃロン」は、自動車流通に於ける社会課題の解決を目指し、店舗展開を進めている自社割賦(ローン)を活用した中古車販売チャネル。同社がガリバーの運営で蓄積してきた中古車両の資産価値評価のノウハウと独自の与信審査スキームにより、金融機関などが提供する自動車向け割賦販売の与信審査は通らないが返済能力のある人に対して、中古車購入の機会を提供している。
IDOMが考える自動車流通に関わる課題
IDOMは、ガリバーを運営する中で、過去の信用履歴から中古車の購入時に割賦販売の審査が通らなかったため、購入を断念せざるを得ない人が多く存在していることを認識。自動車は、地域によっては、通勤や通学、日々の買い物や通院など、日常生活に欠かせない移動手段であり、これを所有できないために不便な生活を余儀なくされている人がいるということを認識。この社会課題を解決する必要があると考えてきたと云う。
そこで、今回、「じしゃロン」のミッションステートメントとして〝すべての人に、移動の自由を。〟を掲げることとし、その店舗展開を推進。自動車を必要とする全ての人に移動の自由を提供し、生活の質を向上させるというミッションに挑んでいく。
サービスを展開することの2つの意義
(1)自社割賦販売市場の活性化
現在の自社割賦販売市場は、小規模事業者によるサービス提供が主となっており、事業者によってサービス品質にばらつきがあることから、中古車売買を牽引する企業のひとつであるIDOMが市場に参入し、保有するアセットを活用し、信頼性の高い商品・サービスを消費者に提供することで、市場全体の品質基準や信頼性の向上に寄与し、市場の活性化に貢献する。
(2)企業の社会的責任の履行
与信が通らないことで車を購入できない人々が不便な生活を強いられている現状を変え、すべての人に移動の自由を提供することが社会的責任の一環であるとの考えから、「じしゃロン」を通じて、経済的な理由で車を持てない人々の生活の質向上に尽力。中古車流通に関わる企業として、率先して社会の課題解決に取り組み、企業の社会的責任を果たす。
IDOMは、今後も、創業以来の目標である「流通革命」の実現のため、顧客視点の革新的なサービスを提供するなど、購入と売却に留まらない新たな流通構造を目指して、変革に挑戦し続けていきたいとしている。
■ 「じしゃロン」サービスの説明 (PDF)